朝霞/武蔵浦和/戸田/赤羽で空手道場を運営している道場長 岩田です。
道場長ブログをご覧下さり、ありがとうございます。
昨日、戸田道場 一般クラス。学生中心の稽古でした。
中学2年生のB君。彼も自信をつけたいとの志望で空手を始めた一人です。
空手を始めて早一ヶ月。良い突き蹴りが出せるようになってきました。そんな彼に試練を一つ。先輩(中3)が突き蹴りを打つミットを彼に持ってもらいました。
先輩には「彼がギリギリ耐えられる範囲の威力にしてね」と指示。1回耐えられたら終わりというものではなく、時間内で何度となく打ち込む練習内容。回数を重ねる毎にダメージは重なり、身体的にも、精神的にも辛そうな表情を見せだします。我慢をしていても、限界を迎えたのか最終的には泣き出してしまいました。時間にすると2分ていどでしょうか。
ふと記憶がよみがえりました、俺もこうだったな。と
僕の小学校卒業時の身体記録が実家に残されており、それを見ると
・身長 138㌢
・体重 38㌔ とあります( ゚Д゚) ガリガリ(;^ω^)
数値からも理解できると思いますが、ガリガリのヒョロヒョロでした。それもそのはず、当時の僕はベジタリアン、超菜食主義でした。
自ら選択したベジタリアンではなく、肉が食べられなかったのです(;^ω^)
豚・牛・鶏や魚類などが調理された際、表面に浮かぶ油のテカリ具合。
あれがダメでした。気持ち悪っ( ゚Д゚)という感情が優先してしまい、食べる事を拒絶していたのです。おそらく4歳くらいの時にエビを食べて、軽く当たった(食中毒?)経験から、
肉=身体に悪いもの→だから俺は食べない!と身体公式となったのではないかと思います(;^ω^)
ガリガリヒョロヒョロだが気性が荒く、小学5年生くらいまでは「おねしょ」もしていましたから色んな意味で問題ある末っ子でした。そりゃ、道場に放り出されてしまうはずです(笑)
道場にぶち込まれたのは、道場主と親父が知り合いだから。当時、小学3年生の可愛い盛り。これが僕の運命の岐路になったわけですから人生というものは面白いものです。
道場にぶち込まれたおかげで、肉食の極みに達しました(^^♪
話をB君に戻します。
泣いても、「だからどうした?」的に稽古は進みます。時代が違いますので昭和式の「気合いだ、オラ~(^_^メ)」は行いませんが、泣いているB君に対して別段のフォローはせずに淡々と稽古を進めました。
この点、稽古を行いながら非常に悩みました。
・自分で咀嚼し、壁を乗り越えてほしい と思う反面、
・今は事象に対し、説明をし、理解させた上で進めるのは適切だろう
この2つの矛盾に悩みましたが、結果として「自分で乗り越えてほしい」という選択を僕は取りました。
この選択が正しいかどうかは時間の経過が必要になります。また、判明するまでB君が空手を継続しているかどうかという問題も。
子育ての形容に<千尋の谷>は著名と思います。
ライオンの子育て論で、谷に突き落として自力で這い上がってくる子だけを育てるというものです。実際には群れで育成するので「突き落とし」はあくまでも形容です(笑)
極真空手を創設された大山総裁はおっしゃいました。
「水を飲むかは各々である(超訳)」と。
実践するのは各々の問題、自発せよという意味です。
時代は変転しても、本質は不変です。
ビニールハウス栽培で咲くのではなく、野に毅然と咲き誇る花となれ。
B君に対し、そのように思います。
答え合わせは3年後くらいの楽しみにとっておきたいと思います(^_-)-☆