朝霞/武蔵浦和/戸田/赤羽で空手道場を運営している道場長 岩田です。
道場長ブログをご覧下さり、ありがとうございます。
武蔵浦和道場での少年少女クラス。指導を通して改めて認識した事がありました。それが【値】です。
子供の空手教室、稽古においても当然ですが成果は求められます。ノンビリダラダラした道場にお子さんを預けて下さるほど保護者の皆様は甘くはない。事の大小問わず、成果を出していくのは我々の責務です。
空手道場では【成果】を出すにあたり、【稽古】を行う過程を通じて成果の最大化を図っていく事になります。
稽古という言葉は古めかしい印象を受ける。練習と言い換えると少し楽しい感じに変わるから不思議です。
稽古も練習も、言葉自体の派生は古く、鎌倉時代の和歌集にも使用されているほど。
言葉の意味は
稽古=先生について習う
練習=習った事を自発的に繰り返す
と理解しているが、果たして正解だろうか。ググってみたら大枠正解でした。
子供の頃から道場に慣れ親しんできた僕は【稽古】という呼称が好き。練習でも訓練でも指している事柄に大きなズレはなく、どれを使用しても良い。好みによるでしょう。
<指している事柄>とは【積み重ねる行為】を言っている。
単に数を、時間を繰り返すだけではダメで、そこに意欲が伴わなければ技術を積み重ねる事は出来ません。
成果を得る公式を僕は
成果=(集中×時間)意欲 と定義しています。
道場掲示では意欲を「やる気」と置き換えているが基本的には同じ事。
3つの係数、どこかにゼロがあってはならないのです。
単純に今日の自分の力量を「1」、稽古内容を「1.2」とすると「1×1.2=1.2」。成果は1.2となり0.2成長した事になります。
反対に力量「1」、稽古内容を「0.9」とすると「1×0.9=0.9」。成果は0.1のマイナス成長となる。【値】が1なのか、0なのかで正反対の結果になってしまうのです。
と言っても相手は子供達。どうにもこうにも強敵揃い(;^_^A、基本的に皆、自由人(笑)
多様な子供達を一様に同じ方向性を向かせるのは基本的に無理です(笑) しっかりと「クラス分類」する事で可能になるが、それは「クラス内」での話であって全体ではない難しさ。
古今東西、子供を殴って言う事を聞かせるスタイルはあるが、時代が違うし、そもそも犯罪になる。そんな事をしても子供達は成長しないし、意味がないので僕は行いません。
基本、自由な子供達をどのように【積み重ねる稽古】に向かわせるのか?
コレは場の流れ、その日の空気や参加メンバー、体調や雰囲気。多くの係数の中で答えを見つけるライブイベントの醍醐味です。常に「どうすっかな~」と思案しながらのクラス運営。僕自身も明解な答えは持ち合わせておりません。
子供達に【成果に楽しみを見出す】ことが出来るようなクラス運営を今後とも行って行きたいと思います。
ふざける時、面白い時、ビシッっと集中する時。メリハリのある稽古を通して、【積み重ねる】稽古を一緒に楽しんで行きましょう。
その先に必ず成果が実るはずです!