朝霞/武蔵浦和/戸田/赤羽で空手道場を運営している道場長 岩田です。
道場長ブログをご覧下さり、ありがとうございます。今ブログは、危機意識って大切だぜって話です。
正常値バイアスは怖い
子供の成長はとても嬉しいものです。抱っこしていた子が、
その成長に逞しさを感じながら、 親の目の届かないところにいる時間が増えていくことを心配する気 持ちもでてきます。
かといって、いつまでも親があれこれ手をかけていれば、 大人になったとき子供が苦労することになりますし、「 危ないからあれもダメこれもダメ」 では子供の可能性を潰すことに繋がりかねない。
しかし理不尽なニュースをみると、心配は尽きないものです。
危機回避能力はまず子供に絶対に教えておきたい能力です。
例えば怖い目にあった時、大声が出せるか、 すぐ全力で走って逃げることができるのか。 道の向こうから変な人が歩いて来たとき、 咄嗟に道を変更できるのか。
我々、大人でも何かしらの危険に遭遇したとき、体が竦んで動けないとか、 喉が締まってしまって大声がでないという人は多いのではないでし ょうか。
通りの向こうから怪しい人が来た場合、「変だな・・・」
咄嗟に大声を出したり、 走って逃げたりする行動は普段から訓練していないとなかなかできない ものですし、訓練未満ではイメージトレーニングも役立ちます。避難訓練の大切さは、まさにここにあります。
災害をイメージして、 その時どう動くのかを繰り返し練習することで、 万一のときに動くことができるのてす。
防犯ベルを持っていても、 紐をひいただけでその場から動けないのでは困ります。
では、子供が、 自分の身を守ったり危険を回避する能力を身につけるために何が必 要なのか。
それは咄嗟に動ける反射神経を鍛え、 具体的にイメージトレーニングをしておくことだと思います。
声を出すことも必要、 考える前に咄嗟に動けるような反射速度を早めることも必要、 その上で、普段の通り道など子供と一緒に通りながら、「 騒いでるような人を見かけたら、すぐに走って離れよう」とか、「 このあたりで何かあったらあのお店に駆け込もう」 など逃げ込めるところを確認しておくなど、 具体的にイメージしておくことも必要だと思います。お店側の許可相互理解は必須ですが。
子供の危機回避能力をつけるために反射神経とイメージトレー ニングを
反射神経を鍛えるにはどうしたら良いのでしょうか。
人は目で見た情報を脳が判断し、 筋肉に司令を送って筋肉が動きます。この「 認識して判断して動く」スピードのことを反射神経と言います。
反射神経を鍛えるということは、 認識してから動くまでの反応速度を速めることが大切です。 目で見てから動くまでに働く神経系を発達させることが大切になり ます。
道場訓でいうところの2条にある【気に発し、感に敏なる】というやつです。
この神経系ですが、 12歳くらいで発達が終了するといわれています。 運動能力を高めるには、 12歳までにどれだけ身体を動かしていたかが重要です。
4歳〜8歳を「プレゴールデンエイジ」とよびます。
9歳〜12歳は「ゴールデンエイジ」
と呼ばれ、 運動能力を
高めるのに一番良い時期です。 様々な動作をどんどん吸収してきます。 この間に覚えたことは忘れないと言われています。
この間にどれだけ全身運動をしているかどうかで、 反射神経も変わってきます。もちろん、 反射神経は後からでも鍛えることはできます。しかし、子供の危機回避能力をつける観点から見れば、 大きくなってから鍛えても意味がありません。 子供が自分の身をま守るための一つの術として、 幼い頃から積極的に運動をさせるべきだと思います。
子供が楽しく取り組めるスポーツなら、 体操でもサッカーでもなんでも良いと思いますが、 ここでは空手の中でどのように反射神経が養われるのかをお話した いと思います!
空手に限らず【武道】と区分されている分野では、丹田(たんでん)という言葉が必ず出現します。丹田に関しては別ブログで記しましたので興味があれば、そちらを参照下さい。
武道では基本的に丹田を意識して動きます。 型の中でも腰を落として様々な立ち方を習う中で、 体幹が鍛えられます。突きや蹴りを出すときは、 腰をグッと旋回することで、手足にパワーを伝え、 力強い突きや蹴りを繰り出します。 こうした一連の動きでも体幹が強くなっていきます。
空手道場といいますと1・2・3といった号令に合わせて突きや蹴りを繰り出す練習を想起される方も多いと思います。組手では相手の動きを見て、技を交わしたり、 技を繰り出したりを日々練習することで反射神経が鍛えられていき ます。
また気合いで声を出すのも大切なことです。 大きな声を出し慣れていなければ、 いざという時出せるはずがありません。 武道では呼吸も大切になりますので、 腹から声を出すということを稽古の中で習得していけます。
幼いうちから、楽しく身体を動かして、反射神経を鍛えていきましょう!
ゴールデンエイジを逃すのはもったいない!
子供には元気に全身を動かす環境を与えてあげてほしいと思います 。その上で、子供との帰り道、「なにかあったらここに逃げ込もう! 」と実際に駆け込んでみたり、「 帰る時はこっちの大きな通りを必ず通ろう」など決めたり、 警察や消防署の位置を確認しておくなど、 具体的に親子で普段から話をしてイメージしておくことが必要だと 思います。
いつも時代でも危険はどこにでもあります。子供でも大人もです。 ただなにかあったとき、小さな子供にできるのは、逃げること、 助けを求めることだと思います。
目の届かないところで、子供を危険から遠ざけるために、 子供自身の危機回避能力は絶対に身につけて欲しいと思います。
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