朝霞/武蔵浦和/戸田/赤羽で空手道場を運営している道場長 岩田です。
道場長ブログをご覧下さり、ありがとうございます。
昨日の武蔵浦和道場で子供達が行ったミットを用いた打撃練習は、とても大切な練習時間です。
この練習を行う際に知っておいてほしい事があります。それが矛盾。
矛盾という言葉をリスト化すると、こうなります。
矛=攻撃力 文字通り、相手を貫通する攻撃力を身につける
盾=防御力 文字通り、外圧を弾き返す防御力を身につける
ミット練習は「矛盾稽古」が行える大切な時間。
矛側は攻撃力向上のために一生懸命に取り組みます。
勢いの付け方、身体軸や手の振り方。呼吸と重心、目線やイメージ。心・技・体、各項目を動員して取り組むよう指導しています。
攻撃側のイメージは理解し易いので比較的簡単に取り組む事が出来ます。
難しいのは持ち手側(盾=防御)になった時。
「しっかりと力を入れて持ってね~!」と教えても、テキト~に持ってしまうのが子供達。
観察していると、始めはお腹の位置にあったはずのミットが30秒後には床についてるよねって事も頻発。脱力できている証左だけど、今は「力を入れて持ってほしい」タイミング(;’∀’)。確かに格闘技界ではミット職人という職が成り立つほど難しいものではあります。
見た目から判断するに「ミット=攻撃側の練習」というイメージがあるためか、持ち手になるとへなちょこ持ち手になるパターンが非常に多い。
盾=防御力→外圧を弾き返す防御力を身につける
道場では明確に上記を説明して目的意識を持たせるようにしています。
攻撃に対して合わせる発力(筋力発揮する瞬間)、立ち方、重心と呼吸。目線やイメージ。これらは攻撃側となんら変わりません。
攻防一体という言葉があります。動きの質を表した言葉ですが、これは稽古手法にも転用できます。攻撃側、防御側問わず、行うべき事には多くの共通事項があり、それぞれ目的意識を持って取り組まなければならない事柄です。
一見すると単純なミット稽古。
<矛盾稽古>の積み重ねが強い心、強い体を育みます。
自宅練習の際にも、打ち手稽古だけではなく、持ち手稽古も同時に行って欲しいと思います。親御さんもダイエットに向けて子供と一緒に取り組んでみて下さいね!
<矛盾稽古>に意欲的に取り組んでほしいぞ、子供達!