朝霞/武蔵浦和/戸田/赤羽で空手道場を運営している道場長 岩田です。
道場長ブログをご覧下さり、ありがとうございます。
先週、戸田道場で体験に来場してくれた青年N君との会話。
体験動機を聞いたところ「自信をつけたくて」と打ち明けてくれました。
そこで僕が定義している「自信形成」の因子を2分類5項目に分けて説明しました。
心療内科医でも宗教家でもない市井の空手家としての見解であり、稽古を通した自信形成課程です。
内面因子
・真っ直ぐ前を見る事
・大きな声を出す事
・姿勢を整える事
外面因子
・キツい練習でも挫けない事
・自身より強い相手に立ち向かう事
人間の心というのは非常にやっかいなもので、なんせ形がありません。目に見えない、形のない、触れることの出来ない曖昧模糊なものですが確実に存在するものです。
人体構成で言えば脳の前頭葉が司る機能なのでしょうが、<心>という表現を通して、心臓あたりに存在するものとして表わされる事が多いように思います。
自信と感情は大きく連動すると考えられます。感情のふり幅が大きいと内面の上辺と底辺を往復するわけですから、「自信」の持ちようがない。
フランスの精神科医フレデリック・ファンジェ氏は著書「自信をもてない人のための心理学」で、自信をなくしてしまう原因として次の7つの「思い込み」を挙げています。
1 私には能力がない
2 いつでも人から愛され、認められなければならない
3 私はダメな人間だ
4 何事も完璧にやらなければならない
5 いつも正しい決断を下さなければならない
6 世の中は危険に満ちている
7 人を信頼してはいけない
これらの事からも自信は自己内面で形成されるものと理解して良いでしょう。
そういえば僕の近しい知り合いの話。
自分でキックボクシングの試合に申し込みを行っておいて、試合が近くなると不安でたまらなくなり、心療内科に通うという変わった人がいます(笑)
N君が言う<自信>とは深刻な悩みの類ではなく、健全な意欲としての<自信をつけたい>だと感じました。
それであれば空手道場での稽古で養成出来るのではないか。そのように話をさせてもらいました。
内面因子
・真っ直ぐ前を見る事
・大きな声を出す事
・姿勢を整える事
外面因子
・キツい練習でも挫けない事
・自身より強い相手に立ち向かう事
これらの事を意欲的に取り組む事で必ず、なりたい自分になれる!彼の一年後が楽しみです、まだ入会してないけど(笑)
コロナ禍により飛沫感染防止の観点から「大きな声を出す」という事が出来ないのが本当に残念です。
子供達のクラスにおいても、自信をつけて欲しいと心から願っています。その課程で「大声を出す」事も行って欲しい。でも出来ない(;^_^A
空手道場から元気な
セイッ、セイッ、セイッ
という気合い(掛け声)が聞こえてこないのは小学生から道場に通う僕にとって違和感しかない。
こだまする裂帛の気合いと情熱、血潮と血飛沫。空手道場の醍醐味を充分に子供達へ提供出来ないのは本当に残念です。一日も早くコロナ禍が収束し、空手道場が空手道場として活動出来る日がくる事を熱望します。
皆のこだまする裂帛の気合いが自分を、人間を作るのです。自信が生れるのです。
気合いに感化され、情熱が伝搬し、それをまた次代が継承し後代へ伝えてくれる。人は想いを継承する事が出来る唯一無二の存在です。
燃え滾る情熱と、溢れ出る気合いを今後とも皆に伝えていきたい。そのような道場たらんとN君との会話で再確認しました。
N君、入会してくれよ!