【正座】を【正座として制定】したのは一体誰なのだろうか?
皆さんは考えた事はありますか?
朝霞/武蔵浦和/戸田/赤羽で空手道場を運営している道場長 岩田です。
道場長ブログをご覧下さり、ありがとうございます。
江戸時代までの階層(士農工商)によってバラつきのあった「正しい座り方」を明治維新によって唱えられた「四民平等」を体現する目的で【正座】が
定められたというのが定説。
一番気になる「誰が?」は記録に残っていないようです。
正座の一番の長所は、所作がきれいである事。
反対に欠点は末端部位(ふくらはぎ)を下敷きにするので血流制限がかかり、足が痺れる事。ちょっとしたエコノミークラス症候群のようなものです。
写真は朝霞道場で行った少年少女クラス、ちびっ子メンバー達の正座です。正座をちゃんとしてるのは偉いし、凄い!
ガミガミしつこく指導している訳ではないのですが、揃って座れるのは道場ならではの光景ではないでしょうか。リアルイベントであるクラス運営、場を形成している流れや雰囲気。それらが良い意味での同調効果をもたらしていると考えられます。
正座には欠点もありますが、正座は正座で良いと僕は考えています。
痺れないよう短時間で行えば、立ち居振る舞いも総じて良い方向へ行くのではないか。
上半身を伸ばして座るので、胸郭も開き、目線も前へ決める事が出来ます。リラックスとメンタルトレーニングを兼ねている姿勢である。そのように考えています。
時は令和。正座を行う機会も減っているのではないでしょうか。
家庭、出先ではソファーや心地よい椅子。食事時にも座卓ではなく、テーブル&椅子が多いと思います。
別段、正座を知らなくても全く問題なし、むしろ足は綺麗に伸びるかもしれない。いや絶対に昭和と平成・令和の違いはガッチリ骨格とスラっと骨格にある。その因子に【座り方】は大きく関わっている事でしょう。
そんな正座ですが、「文化」として知っておいていても損はない。そのように考えております。
明治維新の過程で、日本人の座り方として制定された【正座】。
日本文化の一端を担う身体文化として、海外においても広く認知された座り方です。
これからの子供達の時代は大グローバリゼーションと言っても良い、国境・文化の垣根を超えた協業時代となる事でしょう。日本人は日本人としての文化を身に着けてこそ、諸外国の方々にも尊敬されるのではないか。そのように強く思います。それを実践してきたのが江戸・明治時代の先人達です。
日本人は日本人として世界で勝負出来る。
そんな気宇壮大な想いを子供達の正座姿を見て、感じさせられました。
今日も子供達の姿から、一つ勉強させてもらいました。
ありがとう、童さん達!