年輪だよね~ 2013年12月
「若い」ってそれだけで、体からエネルギーがありますね!
生命力がほとばしってます。歳とともに体力が落ちるのは仕方ないので、せめて日々のトレーニングでガタ落ちしないよう、維持するよう心がけています。
ただ、若者の体力面は羨ましいとはいえ、昔に戻りたいかと問われたら、答えは「否」。
今の方が、目標も、やるべきことも明確でブレがないぶん、楽に生きている気がします。
「楽」といっても決して「楽チン」とか「お気楽に」という意味ではないですよ。今の方が、年齢を重ねた分責任も増え、昔は笑ってごまかせた事もそうはいかなくなっている。背負う重圧は、若い頃よりずっとずっと重くなっています。
では何が理由で、今の方が楽なのか…澄んだ冬の空気の中、寒風にハラハラと葉を落としていく木をみつめながら、僕は考えた…で、気づきました。
今の自分は昔の自分より、余計なものが削ぎ落とされているのです。
若い頃は、それこそいろいろな欲がありました。あれが欲しいこれが欲しいという物欲や、目立ちたい、ビッグになりたい、認められたいという自己顕示欲など、他人に見られる自分を意識したが故の欲が多かった。
皆さんも、持っているはずです…封印したいくらい恥ずかしい昔の写真…
今それを着て歩けといわれたら、罰ゲームとなるような格好で、意気揚々と映る、昔の自分。
長い髪をサラリと風にたなびかせ、背伸びしたファッションに身を包み肩で風切っていたそんな過去があるはずだ!または派手なダボダボの服にゴツいバスケットシューズをはき、大きなラジカセ片手に「チェケラッチョ」と叫ぶ過去があるはずだ。
女性だって、肩パットバリバリのジャケットにぴったりしたミニスカート。前髪は半分上へ半分下へ、太い眉毛にどぎついピンクの口紅を塗って夜な夜なくり出した過去をお持ちの方も少なくないはず!
中身よりも外側を飾ることに明け暮れる過去は多くの人がもっているのではないでしょうか。
その時代から少し大人になると、別の欲がでてきました。強く上昇を求めました。もっと上へもっと上へ、もっと強くもっと強く!!自分を振り返る時間を与えずにガムシャラに突き進んでいる期間がありました。若さゆえに成功すれは有頂天になりますが、さらに上を上を目指すから、苦しむことも多い。日々闘いですね。学生であればこれからの進路や、はたしてこの会社が自分にあっているのか、など、仕事の方向自体にも悩むでものでしょうね。僕自身は、選手でありたいという気持ちと、指導に専念したほうが良いのではないかという気持ちとで揺れ動いていたこともありました。
現在の自分を考えると、もちろん目標は高く自分自身も日々研鑽、やはり強くありたい!
そして、空手を通じて心も身体も強く育つ子供達をみて嬉しく思う反面、もっと何かできないか、もっと伝えるにはどうしたらよいのかと、悩みは尽きない毎日です。
ただ、若い頃に比べて、決定的に違うのは、自分の進むべき道がはっきりとしていることです。
更にまわりから良く見られたいといういうような邪念が剥がれ落ちて、純粋に自分自身との闘いができるようになったぶん、縛りなく身軽に生きていけるようになった気がします。
自分もわかってきますからね。
ピアニストへの夢は天才ピアニスト牛田君を見て、悔いなく諦めることができました。僕のセンスはピアノより空手なんだっ!!!
しかし進む道は決まって昔より一歩一歩に不安は無いとはいえ、やはり、「もっとこうしたい。そのためにはどうしたらよいのか?」と、悩んで試行錯誤することもしばしば……
「四十にして惑わず」
と孔子は言いましたが、なかなか難しいものです。でも、孔子様も、40~50歳はやりたい事がなかなかうまく進まずに必死にもがいていたようです。「四十にして惑わず」は、孔子が後から人生を振り返って言った言葉ですから、「四十歳くらいで惑わないようにしておくと良いよ~」ということなんだろうな…人生80年と考えたら、僕はまだまだ。僕がブリなら「イナダ」と呼ばれている頃。僕がえんどう豆なら「さやえんどう」と呼ばれ、蝉なら「幼虫み~つけた!」と眠っているところをちびっ子に掘り返され、羊さんだったら「ラム肉」として出荷されちゃってる…まだまだそんなヒヨッコです。
今年もあと僅かです。進むべき道は確認済みだ。惑いながらでも、一歩一歩踏みしめて道を固めて進んで行こう!
と考えてみた12月です(笑)
プラスイオン発生器 201311号
電車で、こんな経験ありませんか?
自分は吊革につかまって立っていて、その前の座席には、ゆったりした間隔で乗客が座っている。自分の近くのに座っている乗客が、自分のためにスペースをあけようと少しズレる。すると連鎖したように、皆が少しずつ少しずつ座席を詰めて、自分の目の前の座席にさっきまでは存在しなかった空間ができる、しかし、残念なことに、自分が座るにはスペースが確実に小さい……こんな時、皆さんはどうしていますか?
僕はこうした優しさに多々出会います。
座っている素敵なマダムが僕を見て
「あ…お座りになる?(壇蜜風に)」
といった感じで少し詰めてくれる。けっして僕は「おいっ席を空けろよっ」と脅してはいません、念のため。基本的にジェントルマンなんです。
するとマダムの隣の若者が
「あ…つめる感じ?そんな流れ?」
といったふうにまた少しつめる。繰り返しますが僕は脅してはいない。
隣の人がつめると、まわりの人間は察します。
「あ、つめれば一人分空くな、さあつめようつめよう!」
言葉は一言もありませんが、皆が少しずつ優しさを持ち寄ります。
しかし、結果は惜しいことに、僕のお尻のスペースの4/5くらい……
僕には無理やりお尻をこじ入れて、「もっと空けろよ!」というアピールをする勇気はない。かといって知らん顔するのも、何となく優しさを踏みにじるようでツラい。ツラいからといって、移動してその場所を離れれば、僕は「席を空けて座らせてください」とは一言もいっていませんが、なんとなく、つめてくれた乗客から
「なんだよ!詰めさせるだけ詰めさせておいて、そのまま行くのかよ」
と言われているようでいたたまれない。
イタズラに女心を弄んだ奴だと後ろ指さされるような気がして、移動もできない。
じゃあ、と勇気をだして、「皆さん、少しずつ詰めてくれてありがとう!ただ、あと一歩足りなかったんです!さあ、あと少しだけすみませんが更につめていただいて、空けるなら完璧な一人分のスペースをお願いします!」とは図々しすぎて口が避けても言えず、だからと言って「せっかくあけていただいたのに、僕がこのスペースに入らないお尻であったために、優しさを無駄にしてすみません。皆さんのお気遣いには感謝しています」というのもちょっとおかしい……かくして、「こういうとき、どうしたものかなあ…」と思ったまま、なんとなく雰囲気だけで感謝を醸し出しながら、しばらく電車にゆられているのです。
そのうち、明確に「座りたい!」という意志を感じる人がやってきて、「すみません、ここ、いいですか?」と魔法の一言により、微妙だった隙間はザザッとモーゼの十戒のごとく空くのであります。そこで「みんなの優しさのリレー、感動のゴール(ジローラモ風に)」といった気分になり、僕は初めてホッとするのです。
電車といえば、最近嬉しいこともありました。電車の床に空き缶が落ちていたのですが、20前後の女の子が降り際にすっと拾っていきました。
駅でも素敵な光景を見ました。
赤ちゃんを抱いたお母さんが急な夕立の中タクシーを待っていました。
屋根の無いタクシー乗り場で、お母さんは赤ちゃんが濡れないようにフードをかぶせて庇うように抱いていました。僕は改札にいて、「タクシー早くきてあげないかな」と気になっていました。そこに息子を連れた母親が通りかかり、一度通り過ぎてから赤ちゃんを抱いたお母さんに気づいたようで、すぐ引き返してきました。そして、さしていた傘を赤ちゃんを抱いたお母さんに差し出し、息子と一本の傘に二人で入り帰っていきました。赤ちゃんを抱いたお母さんはもらった傘をさし、親子が見えなくなる時、二人にむかって何度も頭を下げていました。
優しさってけっこうあちこちにあるものですね。
そういった場面に出会うと元気をもらえます。最近元気をもらう場面に多く遭遇しているので、今月は元気のお返しを心がけたい!
まずは、道場生に全身全霊で愛に溢れる稽古を。今月の道場は熱いぞっ!
という訳で、リズム真横蹴りを3分10セットから始めましょう~!
それでは、また来月までSee You!
成仏とはなんぞや 201310号
もうすっかり朝晩は肌寒くなりましたね!
緑だった木々の葉も黄色く色づきはじめ、風もなんとなく愁いをおび、夜ともなれば虫の声が胸に染み入るこの季節、最近僕の心の隙間に入り込み、心を虜にしたお話をさせてください。
それは「お墓」の話。
あ、「お墓」の話といっても、「墓を買おう」とか「墓が高い」とか、「坊主丸儲けじゃないか」とか「戒名高すぎる」とか、そんな下世話な話ではないのです。
この世界は非常に興味深い分野です。お墓=宗教ですが、宗教や信仰とはサイエンスではなく情緒であって、成仏出来る出来ないなんて、それこそ答えの出ない、まさに信仰の問題なのです。信仰、宗教は一先ず置といて、
*写真は岩清水八幡宮。河内源氏の氏神であり、源氏棟梁の源頼朝の祖 八幡太郎義家が元服した場所としても知られています。赤羽八幡宮もここから勧進されています。
秋の夜長につられて、僕は先祖から脈々と流れる「成仏に対する概念」に興味を持ったのです。ことの始まりは、夏のお盆。
夏の月記にも書きましたが、僕は自分の死後、特に何らか形に沿った儀式を望みません。大切な人が時々思い出してくれたらそれでよい。そして誕生日、盆暮れ、命日に好物を供えてくれたら良い。
ただ、そうは言っても、「土に帰らないと成仏できないよ」などと知り合いにいわれたら、「そうか、成仏はしたいから灰を土に帰すことだけはしないとなあ」などと思ってしまう自分がいました。
ここで、ふと考えた。
やはり何だかんだ言っても、自分は先祖代々受け継ぐ成仏の概念に縛られているのだな!と。
そこで気になったのが世界のお墓でした。
様々な人種、様々な宗教、それに基づいて、この世とあの世の関係も違うだろう。
当然、「どうしたら成仏できるのか」という考え方も変わる。そうなると「お墓」も変わるだろう!と考えたわけです。
調べてみると、様々なお墓に出会いました。さらに驚かされたのは、世界中の墓をめぐって歩いている「墓マイラー」まで、すでに存在しておりました(笑)
まずはアメリカのお墓。アメリカはキリスト教に基づいて、「死後復活を待つ」という考えが多いようで、土葬が多い。土地も広いですから問題もなさそうですが、日本と違い一族でお墓に入るのはかなりな名家だけなようで、個人個人埋葬されるため、祖母の墓がカリフォルニアで父の墓はワシントン
といったように広いお国を象徴するように親族が眠る場所も点在したりするようです。
ちなみにカリフォルニアからワシントンまで4,491km。北海道最北端の稚内から沖縄までが概ね3,500kmですからアメリカ大陸の広大さが理解できます。そして、そんな墓参りはしたくない。しかし最近では火葬も増えているそうですが、これもさすがアメリカ、火葬場の火力が日本の比ではないそうで、バンッバン燃やして終わったころには既にサラサラの灰!ダイナミックですね。
スペインにはお墓マンションが存在していました。カプセルホテルのようになっていて、そこに棺を入れてコンクリートで蓋をして名前などを書いたプレートをはめるようです。骨壺ではなく棺をそのまま入れるのが驚きでした。
イギリスには「薔薇の墓地」がありました。墓石ではなく代わりに薔薇を植えるのです。日本のように「この日にお墓参りにいく」と事前に決めて行くより、毎日散歩で寄りたくなる美しさでした。
スウェーデンは素敵でした。「死んだら森へ還る」という考えのもと、「森の墓地」なるものが存在していました。世界遺産にも登録されています。ただただ美しい緑の丘や森が広がり川もながれ、静かに礼拝堂が建っています。森の中には墓石があります。散灰を希望する人は「森の墓地」内にある「追憶の森」というところに撒かれます。僕はこれには感銘をうけました。もしや僕の前世はスウェーデン人なのではないか?と思うくらい、「還りたい」と思わされたお墓でした。興味ある方是非ググってください!
福祉国家らしく、埋葬税でまかなわれ、ストックホルムでは所得の0・07%が所得から引きさられます!さすが「揺りかごから墓場まで」のお国ですね。
*写真2はスウェーデンの「あの世観」イメージ。僕の遺影にも転用出来ます。
また違う意味で納得したのが、イスラム圏でした。
その国によっても多少違いはありますが、イスラム教は偶像崇拝禁止だということで、日本のようにガッツリ名前を刻んだお墓などは、ほとんど建てないようです。
死ぬとアラーの審判を受けると考えられ、その際遺体が必要なため火葬は禁止です。
また向きもメッカの方向をむけて埋めます。日本では火葬が基本なので、イスラムの方が日本で亡くなった場合、土葬を嫌がる日本と火葬すると地獄に行くと信じられているイスラムの方々とで問題が起こっています。
インドは火葬してガンジス川に流すのが多いようでした。ガンジス川は「聖なる川」なので罪も洗い流されて悟りの境地に達すると考えてられているそうです。男性が火葬した骨を持ってガンジス川に行き、ガンジス川には案内人もいて、「あなたはここから流して」と指示されるらしい。その際ノートに葬られた人の名前と喪主を記入します。
いや~ざっと調べただけでも、世界各国死生観も様々ですね。
宗教的に土葬が当たり前の地域も多いんですね。
何をもって死後の安らぎとするかは、その宗教と地域により違うので、万一自分が死後成仏できずお化けになってしまった場合、「助けてください~」と幽霊の姿で駆け込んだ先がお坊さんではなく牧師さんだったら、果たして僕は成仏できるんですかね………スピリチュアルな方でわかる方がいたら教えてください。
お墓をいろいろ調べて、決意したのは一つ!「死後誰にも迷惑はかけない」ということ。どこにどのような形で埋葬して欲しいのかを明確にしておき、それにかかる費用もすぐにわかるようにしておこう!と。実家の墓にでも入るのだろうけど。
人生の最期、スマートにいきたいですね。美しい散り際の準備はしっかり考えておきたいものだ。死んでも空手は続けて行きたいから道着だけは持って行こう!
と、しみじみ感じて10月のスタートです。
何はともあれ一度の人生、楽しんで過ごして行きましょう!
それでは、また来月までSee You!
女神の前髪の長さはどれくらい? 201309号
今年も猛暑でしたね!
陽炎がたつ武蔵浦和では命懸けの稽古、皆、本当に頑張りました!ご褒美に岩田先生のプロマイド(香り付き)をあげたいと思います。
夏休み、お墓参りに行った方も多いのではないでしょうか?
僕の故郷である北海道は七月にお盆を迎える家が多いのです。
東京でも都心の人にきくと七月にやったという方が多くいました。一般的なのは、やはり8月13~16日でしょうか。御先祖様が3泊4日でこちらに帰ってゆっくりして、またあの世に帰っていくという考えなんですよね。
迎え火送り火を焚いたり、精進料理を供えたり、キュウリやナスで馬を作ったり、親族集まって大宴会をしたり、灯篭流しをしたり、それぞれいろいろなやり方があると思いますが、大切なのは御先祖様を思う心です。
僕は思います。
何十年か先、僕がキラキラ光るお空のお星様になった時には、特に決まった行事は望みません。あとに残った僕の大切な人達がたまに僕を思い出してくれて、僕の誕生日、盆と暮れ、そして命日に毛ガニとマカロン、夕張メロンに生ハムを添えて供えてくれたら、それで充分です。
思ってくれることが一番だなあ、お供え物は好物限定でお願いね~と、柄にもなく控えめな願いを考える時間を、僕の夏休みは少し与えてくれました。
さて、話は変わりますが、僕の朝はNHKです。
朝からキャピっと若い可愛いお姉さんの明るいテンションが寝ぼけた頭に馴染まず、落ち着き払ったNHKが心地よい。
しかし、3ヶ月ほど前から実は、数分だけ「目覚ましテレビ」を見ております。
なぜかというと、それは「目覚ましジャンケン」に参加するためです。
ご存知の方も多いでしょうが、リモコンを使って視聴者と毎日ジャンケンをします。「勝ち負けあいこ」でポイントが加算されていき100ポイント以上で景品に応募ができるというものです。ここで、僕は不思議体験をしました。
その体験とは……
今までも、「ツイてるっ!」と感じる期間と「ツイてない」と感じる期間は存在していました。
日単位だったり、年単位だったり、とにかく良い運気の時期と悪い運気の時期があるとは思っていました。
ただ、それは「なんとなく感じてきた」もので、明確にいつからいつまでかはわかりません。しかし、その線引きが初めて明確になる経験を目覚ましジャンケンで体験したのです。
それは1ヶ月前に遡ります。毎朝二回ある目覚ましジャンケンにて、負け続け始めたのです。3日間負け続けたあたりで僕は意地になり始めました。
「このままではおかない、倍返しだ」
決してハイジのセリフではありません。たかがジャンケン、されどジャンケン。朝の直感を試されるのです。大人ですから、別に1日の気分を左右されるほどではないものの、やはり朝一から、「負けた!」「また負けた!!」と二回も繰り返すとなれば、負けず嫌いの空手家の血は疼く。次の日のジャンケン勝負が待ち遠しい!そして負ける…さらにまた負ける「あいこ」でもないのです。敗北するのです。選ぶもの選ぶもの全てが負けること一週間。僕は敗北し続けました。土日はジャンケンがないので、次の勝負は月曜日。
あ~なんとか勝ちたい!モヤモヤしたまま土日を過ごしました。
そして朝、待ちに待った月曜日がやってきました。
が…なんだか、気分が先週とは違う。色んなところに覇気がある!
そしてジャンケン選びに迷いがなかった。ピンとくる!とはこのことです。
なんとなく、「パーだな!緑をクリック」という感じでした。
しかし先週の負け癖のせいで、「またどうせ負けでしょ」と、負けた時のショックを少しでも減らすため先にマイナスを考えておく卑屈な態度もできかけていました。
ところがなんと、この朝、僕は久しぶりに勝利をおさめたのです!「やった~!」と舞い上がるほど嬉しかったのですが、もちろん武道家ですから、テレビの向こうの対戦相手に敬意を払いガッツポーズは決して取りません。ガッツポーズを決めたら勝ったジャンケンもそこで敗退、それが極真館の目指す空手道 大山精神の継承なのです。
謙譲の美学と溢れ出るエロス それが岩田 學だという訳です。
とにかく、喜びを噛みしめ一時間後の第二戦、これもピンときて勝利!
先週とは違う…と確信しました。そしてなんと一週間僕は勝ち続けました。ジャンケンで何を出すか、何となくピンとくるんです。そして大丈夫だという安心感がある。先週とは真逆に勝ち続け、少し怖くなった金曜日の二回目のジャンケンでアイコとなり、絶好調運気の終わりを知りました。
人間 何かを成し遂げるのに努力は必要です。ただ、努力だけではどうにもならない運気の流れは存在しています。それを目覚ましジャンケンにて再認識させられました。
何をやってもダメな時期もあれば、何事もうまくいく時期もある。
運気の流れが悪ければその運気に逆らわずに「今はこういう流れなんだ」と落ち着いて、マイペースにコツコツ頑張って、次に運気の流れが絶好調に変わった時にその頑張りを最大限生かして自らを上昇させる!
そうやって生きていこうという思いを、頭だけでなく、体の中から理解したのでした。
ただ、努力を欠かしては、良い流れも活かせませんから、目標に対する努力は欠かさずに行きましょう。
次にまた、目覚ましジャンケンに連勝し始めたら、とりあえず、ロト6に挑戦します!
では皆様、今年度も後半戦になりました。ビシビシと稽古して自分を高め、流れをつかめる実力を、運気を巻き起こす実力を、女神の前髪をわしづかみ出来る実力をつけて行きましょう。
女神の前髪は植毛可能であることを祈りつつ、支部長月記の筆を置きたいと思います。
それでは、また来月までSee You!
海は広いし、大きいし、怖い 201308号
始まりました。世界水泳!
逞しい肉体美が右から左へ、左から右へ!毎晩熱くなってしまい、夜更かしが続いています……誤解される前に言っておきますが、決してそちらの趣味があるわけではありません。
なぜ、僕が熱くなるのかといえば、大きくわけて二点に絞られます。
まず一点目。
それは筋肉業界に携わるものとして、あの肉体美の裏に隠された努力がいかに凄いものかということが普通の人より身近に感じられるためです。
あの肉体美には、本人の長年に渡る絶え間ない努力とまわりのサポートがつまっている。その長い長い努力をこのレースに、競技の時間だけなら10秒~40秒ほどの短い時間のためだけに賭けてくるのです!熱くならずにいられない!
若い彼等は我々の何倍も何十倍も、人によっては何万倍も頑張っているのです。彼等の鍛えあげられた筋肉に刺激され、俺も負けてなるものかと、真夜中に、ダンベルを口にくわえて、首を上下させながら、「とにかく選手全員実力をしっかり出し切れますように!」とテレビの前で祈らずにはいられないのです。
二点目は水泳選手という存在事態が、僕からすると「神」に近いという点です。
どういうことか……ここは男らしく結論から言いましょう。
僕・・・・泳げないんですよね。
海に入るような夏合宿には浮き輪が必須です。そんな僕からすると、競泳は見ていて驚くことばかりなんです。
砂浜にいるときには常に海岸を凝視し、シャチが僕を狙っていないかを警戒しなければいけません。
なぜならば、彼らは波打ち際まで捕食行動を行うからです。
またホオジロザメの襲撃にそなえて、杖は欠かさずに携帯しなければなりません。
なぜならば、鼻先を突かなければ確実に喰われるからです!
さらに泳げませんから、
①浮き輪
②シュノーケル
③脚ヒレに
④アームガードは必需です。
上記にプラスして命綱を装備したならば、「安心安全」に海水浴を心置きなく楽しむ事が出来ます。
注1*写真はイメージであり、実在の人物とはなんら関係はございません。
・・・・話を水泳に戻しますと、
そもそも何故浮いていられるのか?
背泳ぎでターンの時、何故に誰も頭をぶつけないのか?
飛び込みでゴーグルはとれないのか?
バタフライなど進むのは何故か? まったく納得できない。そんなレベルです。
さらに僕を驚かせるのは選手の食事です。
水泳選手ですから、食事もバランスだけでなく超人的な量になります。
一説には1日4000キロカロリーだとか!!!
ガラスの胃腸をもつ少食の僕の二、三日分の食事を1日で食べる勢いです!
胃と十二指腸で消化し、小腸で栄養素を、大腸で水分を吸収するわけですが、そんなに食べていたら消化すら出来ず、消化しないのであれば吸収も出来ませんから、排泄までまっしぐらに突き進む結果となります。また競技練習のためとはいえ、冷たい水に何時間も浸かっていたら、僕の胃腸は五分で悲鳴をあげますね。したがって、僕は運動のセンスには自信があるが、どう逆立ちしても水泳選手にはなれない!僕にとって、水泳は異次元のスポーツなのです。
今回の世界水泳、僕は世間同様「萩野公介選手」に夢中です。
18歳と若い彼の無限の可能性を信じる力にグッときます。
彼は、日本人は自由形では世界に通用しないということが常識とさえなっていた中で半世紀ぶりに自由形でメダルを獲得しました。
さらに、種目を絞って出場するのが当たり前とされている中、複数の種目に出場しています。
彼は言います。
「日本人だから、できないと一度たりとも思ったことはない」
「アジア人は活躍している。背の高さは関係ない。自分の泳ぎで大きな人と闘っていく」
注2*写真はイメージであり、実在の人物とはなんら関係はございません。
この言葉に僕は痺れます。
空手人生、僕も同じように感じて頑張ってきたし、そして今でもそう信じているからです。
空手の世界でも、やはり海外選手に比べ日本人はどうしても体格ではかないません。でも僕はそれでも負けるとは思いません。小さいなら小さいながらの闘い方がある。
幼い頃から僕はそう思って頑張ってきました。大きな選手の攻撃にも負けないように、受け方や捌き方はもちろん、当時は体作りのため必死に食事をとりましたし、体の大きさが自分に対するハンデとならないよう、自分のペースで闘える方法を常に考え、出来ると信じて頑張ってきました。そんな思いも重なって、萩野選手を見ていると自分の魂も熱くなってきます。
岩田道場の子供達も、このように上を目指し続ける心を持って頑張って欲しいし、その心を育てたいと思っています。
空手だけではなく、自分が目指す分野においては、自分の可能性を自分で区切ることなく、無限の可能性を信じて頑張る心を持って進んでいって欲しいと思います。
さあ今日も世界水泳が始まります。また熱い夜になりそうです!
今夜も一人、ベットの上で背泳ぎを練習しながら応援をしたいと思います。
ちなみに、萩野選手は小学生の頃からの徹底した基礎トレにより強い体幹を持っているため、その体幹を使った泳ぎで手足中心に泳ぐより効率よく泳げるうえ、しっかりした体幹ゆえに水中で真っ直ぐな姿勢を保て、水の抵抗が小さくすむようです!やはり全ての基礎は体幹につながりますね。さあ皆さん、体幹トレーニングで明るい未来を切り開いていきましょう!!
といえば丁度タイミング良く、県北支部の渡辺先生と蓮田支部の蓮見コーチと体幹倶楽部を創設しました。なんだ、繋がるじゃないか!
そういうわけで、今後、月1度、第3週の土曜日・武蔵浦和道場 20時~ 渡辺先生も参加して体幹倶楽部を行う事になりました!
僕も頑張りますので、皆さんも頑張って下さいまし!!!
*本文中にイメージで登場して頂きました、石山初段は超運動出来る方で、
スキーはクラウン級!
水泳も海豚級!
そしてご覧になられて分かるように変態です。ご協力ありがとうございました。
しなやかな流線型のBODYを美味しく頂きました!
それでは、また来月までSee You!
いや~、男性ホルモンって良いですね! 201307号
女性は恋をするといつまでも若く美しくいられると言います。
恋のドキドキが女性ホルモンを活性化するからだということが、科学的に検証されている。
ここで疑問。では男はどうなんだろうか?
恋で男性ホルモンはでるのだろうか?
「好きな人が出来て、ものすごく男臭くなった」と急に筋肉でも張ってくれば、なんだかガツガツ感が出て逆効果な気すらします。
昨今「草食系」という言葉に象徴されるように、昭和な感じのガツガツ男が減ったように思います。
電車に乗っていても、肌もスベスベで髭もなく、体の曲線も華奢で、腕の毛も少ない。
そんな爽やかな若者をよく目にします。
う~ん、たしかに、格好良いしモテそうだ。正直、オジサンは嫉妬しちゃうね。
しかし、僕は長年この男くさい道を突き進んできたのです。
男は男であるべきであって、「男子たるもの美醜は必要ない」と敬愛する秋山好古さんも喝破されております。
一生男の匂いをプンプンさせて生きていくのだ!
少々、時代錯誤の僕は、平成のスマート世代に対抗すべく、さらに獣道を深化させるべく
アニマル・プラネット&National Geographicを熟読し、世界と喧嘩できる人間に深化していこうと心に誓った事から今月の支部長月記はスタートです。
というわけで、
お題は梅雨時期のムシムシ暑苦しい季節に、灼熱の「男性ホルモン」話。
男性ホルモンとは何か。
簡単にいえば、「男らしさ」を作り出すものです。
身体的な作用としては、体毛の発育を促したり筋肉質な体を作り出します。生殖機能も大きく左右されます。
内面的な作用としては闘争心や決断力、自分への自信を持たせます。
まあ、バランスを崩すほど有り過ぎても攻撃的で短気で短絡的で性欲ばかり強いという恐ろしいことになります。
ただ、強い肉体と向上心に溢れる男であるためには男性ホルモンは欠かせないものです。
残念ながら「男性ホルモン」は、年齢と共に減少していきます。我々オジサン世代は、しっかり努力をしていかないと男性ホルモン分泌量を維持できないのです。
つまり以前の月記にも記しましたが「オジサン」が「オバサン」になってしまうのです。
さて、僕の所属している、広義では格闘界、狭義では武道・空手界を見渡した時、男性ホルモンたっぷりな人間の比率が多いと思いませんか?
それには理由があるのです。
男性ホルモンの分泌は筋肉と関係があるのです!
男性ホルモンはタンパク質を筋肉に変える働きを持ちます。食事でしっかりタンパク質を取り筋肉トレーニングをすることで、男性ホルモンが分泌されます。
さらに心への刺激も大切です。試合に臨む闘争心や緊張は、男性ホルモンの分泌を助けます。
日々の鍛錬の結果、さらに大きくなった筋肉を維持するために、男性ホルモンは多く使われるため、絶えず分泌が促される。
そしてトレーニングを継続することにより男性ホルモン効果で筋肉が大きく育ち、さらに男性ホルモンの分泌が促される。裁判の判例や、心理学にも登場する「現状維持の法則」が肉体にも強く働くのです。
男性ホルモン分泌にとって筋肉増強は、プラススパイラルなのです!
また、体脂肪が増えると男性ホルモンの分泌を抑制しますから、筋肉質な体を造り維持する事で、安定した男性ホルモンの分泌が期待できます!
これからの時代、戦える身体と心の強さは絶対に必要だと思いませんか?
現在の飽食・日本の中では「体と心の強さ」がなくても、ただ生きることは出来ます。
が、現役世代の僕らもアベノミクスに明記されたように、生産性による業種の選別は、世界規模の競争とともに、ますます激化する事でしょう。
怖いのは、これから始まる次代達(現在の子供達)はそんなに甘い時代ではないという事が非常に高い確率で明らかであるという事。
世界相手に競争できる、戦える人間こそが、日本の未来に、繁栄と社会の安定をもたらしてくれると僕は信じています。
さあ、
男を磨きたい諸君、
男らしさを手に入れたい諸君、
御子息に社会で生き抜ける強さを与えたい保護者の皆様、
一緒に空手で男性ホルモンを活発に分泌させ、世界と戦える強い身体と心を手に入れましょう!
もちろん女性もお待ちしています。女性はそもそも造りが違うので、ムキムキにはなりませんからご安心を!
女性の場合は成長ホルモンの分泌でアンチエイジングに役立ちます。また、自分の身は自分で守れる術を身に付けておけば安心ですね!
さあ、今年の夏も熱さや、迸るほどの汗臭さにはもろともせず、元気にLet’s 空手!!
未来の幸せの為に、「今を」頑張って行きましょう!
おぉ、ジュテーム・・・ 201306号
皆さん、フランスという国はご存知ですか?
そうです、ヘットバットで有名なジダンの国フランスです。
フランスといえばカールおじさんで親しまれている西ローマ帝国皇帝、
ジャンヌダルクの活躍で有名なイングランドとの百年戦争。
近代史ではド・ゴール主義と定義される第3極思想。
歴史を勉強してみれば見るほど楽しい国柄です。
ちなみに日本でお馴染みのフランスベッド株式会社の創業は昭和21年6月5日。
昨日6月8日にはフランスのオランド大統領が国賓として来日し講演を行い、まさに6月の支部長月記に相応しいネタでお届けする今月号。
僕には腹の立つことがあります。かなりご立腹です。
僕が永久の愛を誓った、弾けるようなオーラに包まれながら実はしっとりと絡み付くような肌、小柄で美しく常に僕を笑顔にさせてくれる、そんな僕の天使が、あちこちで汚されている。そんな場面を僕は何度も目撃し怒りにワナワナと怒りに震え、もがき苦しんだのです。
その天使の名は「マカロン」
ご存知の方も多い、あの伝統的フランス菓子の「マカロン」です。
差し入れで戴いたのが僕らの運命的な出会いでした。
あの小柄なボディからは想像出来ない破壊力は、矢口真里クラスです。
僕はマカロンが好きです。マカロンを見たらつい買ってしまう。別に繊細な舌を持っているわけではないけれど、あの見た目の可愛さと食感が大好きです。まずパリッと崩れ落ちるような外側の生地、そしてそのなかにネットリとしたやわらかな生地、続いて現れるクリーム。
上下から同時に攻めてくるあの感覚は、イジリー岡田と江頭2:50が連鎖的に攻め寄せてくる感じに近いものがあります。
さらに、繊細な舌は無いが、ガラスの胃腸をもち少食な僕にはあの小ぶりな大きさが実にぴったりはまる!もちろん一回のおやつに一個でじゅうぶんです!が、カラフルで可愛いので、可愛い小物好きな僕はつい「五個ください」などと注文して、大切にゆっくり味わいます。
そんな大好きなマカロンの人気にあやかろうと、「マカロン」の名を語る「偽マカロン」が最近巷に溢れている(怒)
それが最近一番の僕の怒りです。この怒りはだいぶ前からジワジワと湧き始めていましたが、最近キャパオーバーとなり、道場では怪我人が続出するという事態に発展(←もちろん嘘です)。
故会って、変態仮面が如く、マカロン好きになってしまった僕は、パブロフの犬のごとく、「マカロン」と聞くとつい手をのばします。最近はJR駅構内が楽しみで仕方ありません。以前にエキナカで、カラフルな「マカロンラスク」をウキウキ購入。ラスクですから、マカロンの生地を乾燥させちゃったわけで、当然パリネトっという食感もへったくれもなく、その時に「マカロンという名前に騙されるのはやめよう!!」と固く心に誓ったのでありました。しかし、それからも何度も騙され続けているのです。
最近立て続けに悔し涙を流したのが「和菓子店の出すマカロン」です。
見た目は小さくて丸くてカラフル。名前にちゃっかり「マカロン」を入れてくるため、ピュアな僕は店を信じて、その「和・マカロン」を購入し、楽しみに帰ります。猛者達との熱い稽古を終え、食事をとり、そしてデザートにウキウキしながら「和・マカロン」をとりだす。
「和・マカロン」とはどんなかな?あんこアピールもハンパないから、和三盆糖かなかにか使った生地に生クリームと合わせたあんことかはさまっちゃってるのかな?それとも、きな粉でも練り込んだ記事に黒蜜でもはさんだりしてるかな?……はやる気持ちを抑えて僕はマカロンを口に。そして、裏切られたことを知るのです……「マカロンじゃない(怒)これはどら焼きだっ(怒)
そもそもマカロンはアーモンドを使って焼き上げたフランス菓子なのです。ネットリ濃厚な生地はアーモンドの粉の成せる業であり、もちろんパティシエの腕によって味も食感も違う。しかし、どら焼きになってしまったのでは、シェフの腕も何もない。
「和・マカロン」にはかなりやられました。時に小さく丸くカラフルなどら焼き、 ときに小さく丸くカラフルな饅頭、ときに小さく丸くカラフルな皮に包まれたきみしぐれ。
僕がここで言いたいのは、何度も騙されたくやしさだけではない!職人の意地はないのかっ!ということです。俺はどら焼きは寅やと決めているんだ!という訳です。
売るために名前だけフランス菓子「マカロン」の名前を借りて、マカロンらしさはとっぱらい、「カラフルで小さいどら焼きだけど、マカロンってつけたらうれるんじゃね?」みたいな心に腹がたつ!そのまま単純に和菓子にマカロンと名前だけかりるのではなく、フランス菓子がびっくりする和のマカロンを作ってやろうという日の丸を背負った心意気はないのか(怒)
フランス菓子に和で殴り込みをかけ、「まさにマカロンっ!しかしまさに和菓子っ!」と唸る逸品を作ってやろうというギラギラした心はないのかっ!
やり場のない怒りに震え眠れぬ僕は、その晩遅くまで一人稽古を続けました。
真似ることはもちろん大切です。しかし、形だけ真似てもダメだと思うのです。それをしっかり自分のものとして取りこまなければ、成長したとは言えない。
良いものは真似して、学んで、自分の身にとりこんで進んでいこう、そして極めていこう。
マカロンを通じて空手への熱い思いを再確認して、6月のスタートです!
熱く煮えたぎった心への鎮痛剤に、銀座「六雁」のマカロンを予約したいと思います。
それでは、また来月までSee You!
ANNIVERSARYですね 201305号
今年はディズニーランドが30周年ですね。
僕は37周年です。っはい、蛇足情報ごめんなさい。
さて本題に・・
僕もこう見えて、ディズニーランドは嫌いではないのです!ただ、ほとんど行く機会がないのですが…
子供の頃に、家族旅行で、はるばる海を渡って関東に上陸、どこかの駅で、まさかの長女が迷子(当時、15歳)警察に保護されるという事件にもめげず、無事にディズニーランドにたどり着き、夢の国を堪能した記憶が今でも鮮明に蘇ります。
チケットを渡して、くぐり抜けたゲートの先に待っていたのはシンデレラ城。
当時の僕(9歳の可愛い盛り)は思いました。
将来、絶対にシンデレラになろうと。
家族に、その意気込みをポップコーンを口から吐き出しながら言ったら「君は男だからシンデレラにはなれないぞ」と窘められ挫折を味わったディズニーランドです。
そんな僕ですが、先日甥っ子が渡海してきたので、可愛い子供と可愛いオジサンのコンビで行ってきました、ディズニーランドへ。
行ったとしても、空手が大好きなおじさんのディズニーランドとなりますから、「コーヒー飲んで休憩」の回数は、アトラクション乗車の数より多くなります。
甥っ子達が並ぶプーさんに、「プーさんの自堕落ぶりに俺は負けないよ」と勝負にならない勝負を呟きながら、逃げるように背を向けピザをほおばりながら待つわけです。
しかし、不思議なことに、「夢の国」の空気は待つことを苦にしません。
増収増益のオリエンタルランドのホスピタリティーにはただただ脱帽です。
ふとみれば近くをシンデレラが美しすぎる笑顔で軽やかに歩き、泣いている子供に優しく何やら語りかけておりました。僕もシンデレラに優しく包み込まれたい…まさに「夢の国」。
ところで、ディズニーランドには鳩や鴨、すずめなど、けっこう鳥がいますが、どの鳥もなんとなく、小綺麗ではないですか?
ダミ声でなくようなアヒルもいない、あちこちで粗相してフンを落としまくる鳩もいない、一番不思議に思ったのは、普段東京で当たり前に目にするカラスがいない……
まさか、鳥にもオーディションがあるのか!?
とにかく、僕の周りで見かける鳥と、同じ種類とはいえ品が違う!カラスに至っては見かけない!道場近くに住むカラス達であれば、日に数件の「ワゴン襲撃事件」は起こるはずです。
まさか、ミッキー達が、夜な夜なBB弾を片手にカラス退治を……そんなの想像もしたくないっ。
頭を抱えた僕は賢いに友人が連絡。さすがに賢くレスポンスが早い返信メールには「カラス見たことあるよ!」と。
そう、カラスはいるらしい。ただ、ディズニーランド内があまりに清潔なので餌がないので極端に少ないのではないかという話でした。納得です!でも僕が思うにシンデレラ城の影に潜むカラスは、間違いなくディズニーランドのオーディションを勝ち抜いたカラスに違いない。あまりに似合いすぎてますから。
カラスによるワゴン襲撃事件が発生しないのは、ディズニーキャストさん達の優しさの結果なのですね。
「水は方円の器に随う」といいます。環境や仲間によって、人間は良くも悪くもなります。
環境は人を造るけれど、鳥も造るのかな?ディズニーランドにいる鳥は ディズニーランドの空気を乱しません。
シンデレラ城を背に、眩しいくらいの鮮やかな緑の芝生を、がちょうさんが、可愛くプリップリッとお尻をフリながら歩いてきました。ポップコーンを手に歩く女子高生やかわいらしい子供を見つけると「ちょうだいな!」と言うように、プリップリッと媚びうつ感じで近づいていく。たまに、子供がポップコーンをあげたりすると「ありがと~」と言っているような仕草で、ガッツクこともなく食い散らかすこともなく、可愛く食べていました。
可愛い、可愛いすぎる。
オジサンになった今は、若い頃と違い、あからさまな媚びもイラっとせず受け止められる心のゆとりを手に入れましたから、輝くグリーンの芝生でモンローウォークをきめる真っ白ながちょうを微笑ましく見守っていました。
あの演技力、やはりあのガチョウもオーディションを勝ち抜いた一匹に違いない!やはり有楽町の国際フォーラムあたりで、きっと開催してるな、「ディズニー鳥オーディション」
そう思った時でした。
見知らぬオジサンがガチョウに近付いていって、「可愛いな~」と手をだしました。その瞬間を僕の大きな一重眼は逃さなかった!
さっきまでの楽しそうなガチョウの顔つきがサーっと変わり、ぷいっとオジサンから顔をそむけ完全に無視を決め込んだのです!
ひどいじゃないか、ガチョウさん。さっきまでの愛想はどこに消えたんだ!オジサンには冷たいのか?!
僕は、いてもたってもいられず、ガチョウに近づきました。可愛い女子高生や子供には可愛くすり寄るくせに、オジサンは無視なのか?
とするならば僕はいったいどちらなのか?
モンローウォークでニコニコ寄ってくるのか、
「チッ」と舌打ちしながら横をむくのか……
僕ががちょうに手を差し伸べると同時に、ねるとんクラブの「お願いします!」を連想しながら緊張していた、まさに次の瞬間!!!
賢明な読者の皆さんなら、お分かりになられる事でしょう。
言う(記載する)までもありません。
そうです、そうなんです。
ガチョウは僕を真っ直ぐ睨みつけ、「グァワグァワグァワー(怒)」とダミ声で威嚇してきたのでした。今にも噛みつきそうな勢いでした。
僕は、あまり人の評価を気にしない方ですが、これにはなんか凹みましたね。
ガチョウさん目線から、悪い奴と判断されたのです。完全に敵を見る目でしたから。
動物と子供は真実を見抜く目を持っていると思っていますから、その時僕は顔では笑いましたが心は泣きました。
甥っ子の「あのガチョウさんは、魔法使いに魔法をかけられたら王子様だから、ヒゲ面が嫌いなんだよ~」という優しい言葉に、僕は涙を拭うのも忘れて甥っ子を抱きしめ、憎しみのあまり窒息させたのでした。・・・甥っ子は、その後順調に回復。無事に学校も通っています。
環境は人を変える……次回は絶対にガチョウさんに媚びてもらえるほどにディズニーランドの空気に馴染んでみせる!
ガチョウさんにモンローウォークをキメてもらえた暁には、必ず報告したいと思います!
それには、まず美白からだな・・・・
それでは、また来月までSee You!
春なのに成仏の話 201304号
今年は桜があっという間に咲いてしまい、入学式のころにはすっかり散ってしまいそうですが、ハラハラと散りゆく桜もまた美しいですよね。
桜を下から眺めるのももちろん好きですが、桜より高い位置から桜を眺めるのがより好きです。少し日の沈みかけた夕暮れ時に、桜の淡いピンクが雲海のように広がり、それが夕焼けの色と混じり合って、ピンクのような青のような、紫のような、なんとも捉えどころのない妖艶でありながら上品さは決して忘れない、そんな光を放つ瞬間が一番好きです。
妖艶かつ上品……う~ん、たまらない。まるで、そう、ローラのような。
頷いた男性諸君も多いはず…かな?
上品…といえば、仏像好きな知人から、楽しい話を聞きました。
人間はこの世での行動によって、「上品上生(じょうぼんじょうしょう)」というランクから「下品下生(げぼんげしょう)」というランクまで9ランクに分けられており、ランクにより、あの世へ召される時のお迎えに差がでるとか…ホントかな~。
「上品上生」のランクをもらった人は、阿弥陀如来がたくさんの菩薩一団を率いて美しい音楽を奏でながら輝く蓮台を運んできます。この美しい蓮台に乗ってあの世へ旅立ちます。
しかし「下品下生」という最低ランクの生き方だったと判定された人は、寂しく地味な蓮台だけがスーッと迎えにくるのです。
この人生ランクが「上品・下品」の語源となっているようです。
この世だけでなくあの世も格差社会ですね。
ちなみに、僕のランクはどこかな?と探しましたら、9ランク中5番目でした。
低いっと思いましたが、一般人はこのランクなようです。ここから下は悪人です。僕がこの世の人生をまっとうしたら、一応は、あの世からお迎え担当が来てくれるようです。安心しました。僕は非常に方向音痴ですから、たった1人飾り気のない蓮台にのって、あの世を目指すなんて自信がありません。
お迎え担当がいれば、「これからあの世へむかいますよ~」と教えてくれるでしょうが、一人ぼっちとなれば、たぶんどこに向かうのか、何が待っているのか、まったくわからぬままさ迷うことになるわけですから、これは怖い。若い時なら「俺はどこに向かうのか、この先に何が待つのか!」と冒険心に溢れ体力気力共にみなぎりワクワクするかもしれません。恐れを知らぬ若い僕なら失敗を恐れずガムシャラに進むこともできますが、そこはあの世への入り口。すでに人生を全うした終着点、僕の足腰は痛み目はかすみ耳も遠い、さらに「計画なくガムシャラに進んでも大抵痛い目をみる」ということを長い人生経験により学んだ後ですから、無計画に突き進むなんて恐ろしくて仕方ないはず。
あの世につくまで、どこに罠があるのか猜疑心の塊となり目は血走りゲッソリして再び死にかけたあたりであの世につくことでしょう。そして六道の三途(畜生・餓鬼・地獄)へとに落ちていき苦しむまがら第二の人生(この時点で死んでいる)となるのです。天上道、人間道にいっても苦しみからは逃れることは出来ないようですが。
人生の終わりにわかる自分の生き方の品格。
自分の散り際は上品でありたいものだと、風に舞い、散りゆく桜を見ながら赤羽を歩いていたら赤羽の菩薩こと林家ペー・パー子さんに遭遇。ピンクの衣装が似合っていました(笑)
それでは See You!
春の匂いに誘われて
・・先日、いただきましたチョコレートのボディスクラブ
なんでも、これで僕のもち肌を優しく優しくお風呂でマッサージすると、さらにスベスベになるという逸品との触れ込み。
我が家のお風呂になんともラグジュアリーな逸品がやってきました。
しっかり湯船で温まった方が効果があるというので、律儀な僕はトレーニングで疲労困憊の体をゆっくりと半身浴…とお洒落にキメたいところでしたが、なぜかお湯の温度を42度設定にしてしまっており、江戸っ子が好む銭湯のようなお湯に、函館っ子の僕は実は雪のように白くきめ細かいその肌を、石川五右衛門ばりの釜茹で如き熱い湯に浸したのでした。
我慢強さには定評のある僕ですから、猫肌を焼かれる思いながら一言も泣き言も言わず…いや言えず、「心頭滅却すれば火もまた冷たし」の精神で劇熱風呂に浸かり続けました。
効果は最大限味わいたい!
幸せを掴むにはそのぶんの涙が必要なのだ!
過去必死に頑張った自分だけが、つらい自分を支えてくれるのです!
過去の「俺、死んだかも…」というような辛い稽古を思い出し、眉間に全てを集中して、僕は体を浸しつづけました!
全ては初めてのラグジュアリーバスグッズ「チョコレートのボディスクラブ」を堪能するために。
「火傷するのでは」という恐怖感を感じるほどに十分体を温めてから、僕は湯船を後にしました。鏡に映る僕は、なんと見事なツートンカラー、鎖骨少し下を境目に紅白の二色刷り。お目出たい体に産まれ変わりました!
さあ、例のショコラをっ!といきたいところですが、軽く立ち眩んだために冷水を浴びねばならなかったのは不覚でした。
兎に角何とか体は温まった。僕はフル○ンでショコラ君と向かいあった。
僕の脳裏に青春時代の初めて体験がよぎりました。
実は紳士な僕は語りかけた。「本当に俺でいいのかい?」
ショコラがそっと頷いたように思いました。
僕は優しくショコラをひらいた……とたんに、あま~いあま~いチョコレートの香りがバスルームに広がりました!
完全にチョコレート、
そう、武蔵浦和道場の途中にロッテ工場からもれるあの、けだるい感満載のチョコレートの香り。
僕は鼻炎のため余り匂いには敏感ではありません。
夏の道場で保護者から目が痛いとクレームがくるほどの道場生達の臭いもヘッチャラの、そんな僕にもわかるくらいチョコレートの甘く素敵な香りでした。
僕はショコラをそっと撫でて手で感じてみました。
「・・・や、柔らかい、そして優しい!」
スクラブというからもっとザラザラしていてガシガシと肌を削っていくのかと思ってましたが、違うんですね~。
しかし擦りすぎは禁物だそうです。僕はまずショコラでそっと鎖骨付近を円を描くようにマッサージ。非常に気持ちがよろしい。僕はご機嫌で体をこすり続けました。
シャワーで流すと………スベッスベではないですかっ!!
これが「余計な角質を一枚剥いだ」状態なのか?もち肌の僕にも角質があったのかと思うと少しショックでしたが、しかしこれは凄い!病みつきになりそうな予感です!
女性はこのようなアイテムを頻繁に使っているのかあ、なんとも優雅な入浴ですねえ。
このぶんでは、明日の稽古で僕に鎖骨突きを喰らわせたら相手をびっくりさせることになりそうです!敵の拳にはショコラスクラブでスベッスベにした僕の白肌がモチモチっと吸い尽くはず。あまりの気持ち悪さに怯んだところを僕の鉄拳一撃で勝負はいただいたな!
いや~素晴らしいアイテムをいただいてしまいました。