2018年12月号
ふと気づいたら12月でした。
11月の記憶が薄い…果たして僕は毎日周りから見て普通に過ごしていたのか、不安になるほどあっという間に12月になっていました。
そんな走り続けた一年の終わりに、キッズクラスから10年以上続けている道場生より先日ありがたい声を届けてもらいました。
「先生!空手をずっとやってきて良かったです!」という非常に嬉しい言葉でした!
本当は喰い気味に、
「どんなところがっ?どんな点が良かった?」
と聞きたいところでしたが、欲しがる気持ちをぐっと抑えて、
「おー!そうかっそうかっ!」とどっしり構えて、続きを待ちました。
彼曰わく、空手を続けて良かった事
<その1>
「受験の時の面接シートに非常に使える!」でした…そうなのか
…予想していた答えとは違ったが、なんとも現実的な……。しかし考えてみたら、一つのことを十数年も続けるというのはなかなか出来ることではありません。続けることが出来るというのはそれ自体素晴らしい能力だと思っています。僕のように、将来空手の仕事につくわけではなくても、続けることで得るものはたくさんあるとは思っていますが、自己アピールとして受験や就活で使ってもらえるなら、それはそれでありがたいことです。確かに空手が14年も15年も続いているなんて、根性アピールにはもってこいです(笑)
<その2>
「根性がついて、人間関係で多少のことでは動揺しない」と彼は言っていました。
今では僕もだいぶ丸くなりましたが、昔は自分にも他人にも非常に厳しかった。その尖っていた時代からせっせと通ってくれていましたので、「外で多少叱られても、空手で慣れてしまって怖くないから心折れずにすむ」とのことでした。むしろ「怒られていることに気づかない」くらいだといっていました。一般部の猛者達を見慣れてしまい、威圧感ある相手でも怯まずにいられるそうです。彼の分析によれば、これは弱肉強食の小学校中学校時代に非常に役に立つであろうとのことで(笑)イジメにあわない基礎だといっていました。弱い者に強く、強い者に弱いという生き物の本能を考えたら納得です。
<その3>
「優しく大らかでいられる」と話していました。
カチンときても、「万一こいつと戦っても、締めて落とせるな、勝てるな」と思うと、穏やかに対応できるそうです(笑)
確かに昔から小さく弱い犬ほどよく吠えるといいます。強さに裏付けられた優しさと違って、気が弱いがゆえの優しさは利用されたりして自分のクビをしめる可能性が高い。人に優しくできる余裕が持てる人間になりたいものです。プライドだけ高くて、肉体的にも精神的にも弱い場合は人生苦しみばかりだろうと思います。
<その4>
幅広い年齢層と触れ合えて視野が広がるということでした。本当はこんな言い方でなく、「大人達の話が聞いているだけでも面白い」とのことでした。我々オヤジ達の苦労話を聞いて、前者の轍を踏むことなく成長していってくれ!少年よ!
しかし嬉しい話でした。
僕は殴り合いだけの強さは全く求めていません。○○大会○○位というような実績は、その場限りのもので別段誇るほどのものでもない。
日頃から空手の技術だけでなく、空手を通じて社会に出た時に生き抜いていける基礎を身につけて欲しいと思って指導をしています。
しっかり自立した大人になるためには、根性も我慢強さも、上下関係の心得も必要です。ストレスに耐えられる力も必要、世の中にはルールやマナーも存在しますし、上下関係も存在しています。
プレッシャーやストレスを受けてそれを克服することを学んだり、道場の中で一員としてルールを守ることを学んだり、または達成感を得ることで自信をつけ、自己肯定感を高めたり、そういった経験を空手を通じて経験できたら、絶対に社会に出た時にプラスになると思って今までやってきました。
但し、ユーチューバーには当てはまらないのだろうが(笑)
自分の理解をこえるという意味で道場からユーチューバーを輩出したい(^_-)-☆
ですから、大人への入り口に立った彼に「やって良かった」と言われたのは、僕にとっては安堵と共に自信をくれました。
まさに今回僕が空手を通じて自己肯定感を高めさせてもらう経験をしました!
明日からの稽古にも熱が入りそうです!
さあキッズから乙女、ギャル~オヤジまで一緒に成長していきましょう!
11月号
1ヶ月くらい前でしょうか。何かの雑誌で熱々のご飯にコーンビーフをのせている写真を見ました。良く見る缶のコンビーフではなく白いプラスチックケースに入ったブロックのコンビーフで、とにかく美味しそうでした!
炊きたての熱いご飯にコンビーフの脂が溶け出して、お米がテカテカ光り出す。固まっていたコンビーフがホロホロとほどけて、肉の繊維が艶やかなご飯に絡んでいく!
それ以来コンビーフのご飯が食べたくて食べたくて、食事の度に「美味しそうだったな~コンビーフご飯…」と思い描くこと3日。誰にもこの思いを伝えていないのに、なんと「人気らしいから買ってきた。一つやるよ」と知人からいただきました
念ずれば叶う!まさにあのブロックのコンビーフ!
包みを開けた瞬間、自分でも驚くほど大きな「おおお~っ!」という声を響かせてしまいました。神様が毎日コツコツ砂袋を叩き続ける僕を見ていてくれたんだ。
ご褒美にコンビーフご飯を差し入れしてくれたんだな。
ありがとう、神様! ありがとう、友よっ!
はっきりいって、今までコンビーフに何の興味もなかった。むしろガラスの胃腸の僕にはあの白く固まるコンビーフの脂は危険な物に見えていました。しかし一目あのコンビーフご飯の写真をみてから、頭はコンビーフ一色。まさに一目惚れ!コンビーフを前に僕の頭には何故かclassの「夏の日の1993」が流れていました。今まで知っていたコンビーフとは、まるで別人のプロポーション。普通の肉だと思っていたけど、肉違い?そうじゃないよ、いきなり恋してしまったよ~と即興で歌うほど(^^)/
是非とも皆様にも試してほしい、コンビーフご飯!
僕のおすすめは、熱々の白いご飯に崩したコンビーフをのせかき混ぜます。そこに卵のキミと黒胡椒と醤油を数滴。これで混ぜれば完成!カロリー好きはきっとここにマヨネーズを入れることでしょう。
因みに数日前池袋の西武にいったら、なんと、あのコンビーフのお店が新しく入っていました!以前野菜タップリのサンドイッチなどが売られていたところが「千駄木腰塚」という店になっており、置いてあったんです、僕の恋したコンビーフが!出会うべくして出会う運命だったんだ!
400g2000円、是非コンビーフご飯を食べてみてください。
食欲の秋、美味しいご飯をたべて栄養をとって稽古に励んで体を作り上げましょう。
10月号
コウテイペンギンのケンカの映像を見ました。
メスがオスをめぐって争い、あのおっとりした感じでペチペチとお互いを手で叩きあっていました。一匹が「ペチッ」負けずにもう一匹が「ペチペチッ」、これに対抗して再び「ペチペチペチッ」、ぷっくりしたお腹を突き合わせながら二匹でペチペチペチペチ叩きあった末、一匹のメスに軍配があがり、負けたメスはチョコチョコっと退散していました。
なんてほのぼのしたケンカだ、と微笑ましく見ていたのですが、元生物部の友人に聞いたところ、あの可愛くて癒される「ペチペチッ」は、なんと人間のアバラ骨くらいは折るそうです!
しかもキュートなクチバシでカプッと噛みつかれたら、指がザックリ切れるらしい!あの可愛らしさに完全にだまされました。攻撃も防御も素晴らしいではないですか。
野生動物はやはり凄い!
衣食住が保証されていると思いこんでいる我々とは気合いが違う。可愛いなあ~と不用意に手を出し敵と見なされたら、「ペチッ」の一撃はミルコクロコップの肘と同じ、マルティネスばりの流血は免れないのか……そうおもうとペンギンが白い胴着に黒帯を締めた師範のように見えてきます。
考えてみれば、マイナス60度でも元気に動き回り、氷の海を凄いスピードで泳ぎまわり、いつアザラシに食べられるかわからない緊張感と共に暮らし、強くなければ死ぬだけ。子育て中などオスは2ヶ月飲まず食わずで立ちっぱなしで卵を守ります。
「生きる」ということに関しての必死さが人間とは違う。明日は生きていない可能性が、先進国に生まれた我々よりはるかに大きい。
試しに少し、ペンギンの気分で過ごしてみました。駅までの道のりもどこからシャチがくるかわからないので全力で競歩です。ヒョウアザラシなど、コウテイペンギンが海に飛び込むタイミングを海の中で狙って待っているらしいので、交差点や曲がり角は特に注意。曲がった途端くわえられて引きちぎられる可能性大。駅につく頃には額から汗が。
もしかしたらアザラシが後ろからジ~っと僕を狙っているかもしれないし、オオトウゾクカモメが僕の大切な物を捕ろうと狙っているかもしれない…と思うと神経を研ぎ澄まし気配を感じながらの緊張感ただようランチ。稽古もいつも以上に熱くなります。
何しろ対戦相手が明確!
アザラシかシャチかサメです。
生きるためにはスピードが必要。万一の時は一撃で相手の急所を捉えなければ自分がやられるだけ。強い奴が生き残る、ただそれだけ。
そんな野性のペンギン生活を半日ほどやってみたら、グッタリしました。毎日こんな生活をしていたら、確かに闘いには強くはなりますが、心が尖って自分も周りも疲れてしまう。
稽古にはこの野性の闘争心を見習うとして、休むときには「いいじゃない、人間だもの」と、緩急つけて過ごしていきたいと思います。
9月号
銀座のソニービルが、緑に囲まれた小さな庭園になっていました。そこで初めて「さざれ石」をみました。君が代の中で「さざれ石の巌となりて」と歌われるさざれ石です。
小さな石を取り込んでくっつきあって大きくなったような石でした。
「小さな石が大きな岩となり、その岩が苔むすくらい永遠にこの国が続きますように」と勝手に僕なりに日本の国歌を理解してきましたが、密かに「大きな石が時間と共に小さくなるのはわかるが、石が時間とともに岩になるって有り得ないんじゃないか…」と疑問には思っていました。
しかし、さざれ石は確かに小さな石を取り込んで大きくなっていました。
この「さざれ石」は小さな石灰石が雨水で溶けて、粘着力の強い液体が石の表面にでることで、次第にまわりの小石を凝結していき、だんだんと大きくなるそうです。実際に小さな小さな石が長い年月をかけて大きくなるのです!それが苔むすまで永く永く…素晴らしく美しい表現ではないですかっ!
ところで国歌といえば、2ヶ月前のワールドカップでクロアチアにはまった僕はクロアチアの国歌にもはまりました!
歌詞が気になり、世界の国歌についての本を借りてしまいました。そこで驚いたのは、戦う国家が結構多いことです。
歌詞に「戦い」「血」「死」「奴隷」など、激しいワードで兵士を鼓舞するような国歌が意外と多いことを知りました。
例えばフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」は僕の中では「国分太一のお散歩ジャパン」の曲だという認識なので、歌詞を読んでガッツリ戦いに向かう歌であったことに衝撃を受けました。
「(敵が)妻子の喉をかき切るためにやってくる」
「我らの土地に汚れた血の雨を降らせよう!」とゆったりしたお散歩が全く結びつかない…しかし、もともと1792年に行進曲として作られたと知って納得です。フランス革命真っ只中の行進曲となれば激しくもなる。
メキシコも
「剣と鞍を用意せよ!大砲の轟きで大地をゆるがせ」
「民に名誉の墓を」といった歌詞ですが、これも1854年メキシコ革命の頃に作られたものです。
借りた本に載っていた94ヶ国の中で、歌詞を読んで僕が勝手に分類したところによると、
・自由を求めての戦いの歌が34%、
・自然や国土や神を讃える歌が39%、
・自由を願い讃える歌が12%、
・国の繁栄を祈る歌が15%でした。
人間にとって自由は死を覚悟で手に入れたい大切なものなんだなあ(´・ω・`)
自由な現代に、我が国 日本に産まれたことに感謝です。
ちなみに「君が代」の歌詞は古今和歌集第7巻の歌が元になっています。平安時代前期っていわれても範囲が広すぎて一体いつ作られた歌なんだ!と調べたところ、古今和歌集が成立したのが913年らしいので、その前に読まれたということですよね。
説はいろいろありますが、1000年以上前に、誰かが誰かを思って、「小さな小さな石がやがて大きな岩となり、その岩に苔がむすまで、永遠に貴方との愛が続きますように」または「我々の子供達、またその子供達が永く永く団結してこの世を作りあげていこう」または「あなたの命が永く永く続きますように」かもしれない。
とにかく、自分の大切な人を思って、読んだ歌なのです。子供の頃は失礼ながら地味な歌だと思っていましたが、今は心に沁みる美しい歌だと思います。
クロアチアの国家ですが、こちらも美しい歌詞でした。「山を海を河を、祖国を愛し続けます」という歌で、激しい内戦の時期を知っているだけに、自分がクロアチア人だったら泣けてくるかもしれません。
死ぬまでには一度「紅の豚」「魔女の宅急便」のモデルといわれる美しいクロアチアをこの目で見てみたいと思います。
そしてミルコ・クロコップのハイキックを喰らってみたいと思います!
8月号
今年は7月から異常な暑さです。
8月も続くようですので、体調には気をつけていきましょう。あと数年したら、この暑さが普通になるのではないかと、温暖化への恐怖を感じます。
さて私事で恐縮ですが最近、素麺にはまっています。饂飩や冷や麦より素麺が好きです。この三つの違いは、何となく太さで素麺<冷や麦<饂飩
と分けてましたが、一応基準があるようで1.3ミリ以下が素麺 1.3ミリ以上1.7ミリ以下が冷や麦 1.7ミリ以上が饂飩であることを今回初めて知りました。
数年前も夏に素麺にはまりまして、ツルツルツルツルと喉ごしの良い素麺ばかり来る日も来る日もすすっていたら、完全に夏バテとなりました。力を出すにはやはりタンパク質が必須!身体は肉を求めている。
ですから今年は素麺&肉をセットにするようにしています。
素麺を食べるのかそれとも薬味を食べるのか?というほど薬味が山ほどあれば非常に嬉しい。生姜、茗荷、ネギ、大葉、錦糸卵、蒸し鶏まで揃えば、薬味フルコース!素麺と薬味を1:1の割合で口に入れてしまいます。しかし、揃えるのはなかなか大変です。
最近のお気に入りは、素麺つゆにみりんと酢を入れ、そこに「食べるら~油」をたっぷり混ぜて作ったつけダレで食べる素麺です。タンパク質はサラダチキンもしくは湯にくぐらせた豚肉で補います。ご褒美に温泉玉子を落とす日もあります!
最近は素麺専門店もあるようで、一度足を運んでみたいと思っています。
皆様の中で、はまっている素麺の食べ方がありましたら、是非教えてください。
素麺の歴史を調べると、その元祖は奈良時代にさかのぼります。鎌倉時代には今のような素麺が登場しています。鎌倉時代には、現代の食べ方となんら変わらなくなっていたようです。このころは貴族達の食べ物でした。
織田信長は御所への献上品として三輪そうめんを選んでいたそうですし、徳川家康が戦いに負けて逃げた先の浜松で、村人達が出した冷えた素麺を食べて美味しさに感動したという逸話を読みました。戦国武将達もすすっていたと思うと美味しさもひとしお。僕も戦いに向かう前の戦国武将の気持ちで、気合いを入れて素麺をいただきたいと思います!
押忍!
7月号
ワールドカップ盛り上がってます(^▽^)/
賛否両論あっても、決勝トーナメントに進むという目標を達成したことは嬉しいし素晴らしい!
他国だったらブーイングしたとは思いますが(笑)日本人ですから、賭けに勝った西野監督を賞賛します。決勝トーナメントに進めたとしても批判されるのはわかっていたでしょうし、万一セネガルが得点して決勝トーナメントを逃したりしたら、それこそ大バッシングだったと思いますが、それでも自分の責任で決断して勝ち上がるために賭けにでた、そして賭けに勝った。勇気がなければ出来るものではないと思います。
強い選手に「勝つために手段を選ばないか?」と質問すると、
「手段を選ばない!」と答える人も「いや、自分は正々堂々勝負します!」と答える人もいますが、どちらにしても考えこまずに即答するそうです。強い者には勝負に挑む上で自分の中に筋がしっかりあるということです。
だいたいサッカーの世界初のプロリーグは1888年に誕生していて、FIFAも1904年に発足しています。日本でJリーグが発足したのが1991年。キング・カズが「バ~ンっ」と派手に舞い散る紙吹雪の登場したシーン覚えてます。それまでプロといえば、ぶっとい金のネックレスをジャラジャラさせ、凄い柄の服を着てセカンドバッグを抱えた野球選手のイメージだったのが、いきなりブランド物の細身のスーツに身を包み、ヴィトンのバッグでスマートに移動をするスタイリッシュなサッカー選手の姿を目にした時は衝撃でした。プロ野球と違いパンチパーマの選手など存在していなかった。女子人気はすごいものがありました。
当時も僕は空手一筋なので、そう盛り上がったわけではないものの、なぜかどうしてなのか記憶もありませんが、ルールも知らぬままセリエAとヴェルディーの試合を観戦し、「北澤~っ髪を縛れっ髪をっ!」とヤジを飛ばした若き日の記憶が朧気ながら蘇ってきました。
サッカーの歴史ではまだまだ日本はヨーロッパより100年遅れている。スポーツ人口を増やし未来を担う子供達を増やし、スポンサーを獲得していくためには、国内の人気盛り上げは必須!その意味でも西野監督の功績は大きい!
四年に一度のにわかファンと言われようとも決勝トーナメント全力で応援します!
それにしても、エムバペ速すぎる……トップスピードの時速は44キロでウサインボルトと同じらしい…先だっての試合では平均時速はボルト超えだそう…19歳にして10番、移籍金236億円、年俸24億円、ワールドカップのボーナスを試合ごとに寄付、更に性格は非常に謙虚。僕らはせめてせめて性格だけは勝てるように心をせっせと磨くことにしましょう。
そのうち空手業界も移籍金200億、年俸20億円でスペイン道場から日本道場へっ!なんて世界中で愛される時代が来ないものかなあ~。
サッカーは世界200以上の「国と地域」で2億5千万人の「選手」がいる。フルコンタクト空手は世界300以上の「流派と団体」で2000万人の「競技人口」。かなり伸びしろはあります!いつかアディダスやNIKEの路面店に、お洒落なジャージに混じって、EXILEコラボ空手着が並ぶ日がこないかな~短冊に祈りを込めて吊してこようと思います。
サッカーの試合では押したり抑えたり突き飛ばしたり抱えたり(笑)かなり激しい闘いが繰り広げられています。格闘技です。世界トップクラスのフィジカルに自信のある負けず嫌いがひとつのピッチに22人も集まっているのだから当然かもしれませんが、審判にもブチキレて大声で熱く文句を叫ぶ姿は、空手では絶対に見られない光景です。ボールさばきが上手いだけでなく、突き飛ばされても引っ張られても押さえつけられても、負けないフィジカルが物凄く重要そうではないですか!
で、思いました。サッカーをやりたい少年は同時に空手もやるべきではないか。攻撃を受け流し、コーナーキック時の相手チームのあからさまな押さえ込みもガツンとかわすフィジカルをつくる。頭でも踵でも瓦が割れるようになれたら、その一点への集中力は必ずサッカーに生きる!
中でも精神を鍛えることにおいては、これはもう空手はうってつけ。試合で熱くなりすぎて、審判の笛の後にボールを蹴り飛ばして相手にぶつけたり、侮蔑的なポーズをとったり、審判に注意されてもボールを渡さなかったり、そんなイライラも上手く自分の中で消化して冷静なプレイをし続けることができるはず。
若島津君に出来て君たちが出来ないはずがない。サッカー少年達の入門もお待ちしてます。
しかし、いつの間にサッカーボールはあんなにお洒落になっていたのでしょうか。黒柳徹子さんがパンダグッズと間違えて購入したという白に黒の五角形のサッカーボールは?
サッカーボールはお洒落になりましたが、今日も僕は白い胴着に黒い帯を締め、稽古に向かいます!
6月号
安室奈美恵さんのラストドームツアー。応募が510万、ツアー総動員数75万人とのこと。ノルウェーの人口が525万人。マカオの人口は64万人……3月の拳チャレ大会出場者は230名。安室奈美恵の凄さがわかります。一度どれくらい顔が小さいのか実際に見てみたいです。見た人によると拳くらいの大きさだそう!
安室ちゃんつながりですが、アムロレイ…そうガンダムです。先日録画しておいた「ガンダム総選挙」を観てしまいました。アムロの声優「古谷徹」さんのアフレコに感動!古谷さんがアムロに見えました。
古谷さんはアムロ以外はどんな役をやっているのかを調べてみたら、
・「巨人の星」の星飛雄馬
・「ドラゴンボール」のヤムチャ
・「気まぐれオレンジロード」の春日恭介
・劇場版「Drスランプあられちゃん」のスッパマン
・「聖闘士星矢」の「星矢」
などなど、あまり漫画を見ない僕でも聞いたことのある有名人ばかり。まさかアムロとスッパマンが同一人物とは……さらにNHKのナレーションなどもやっておられます。印象に残るキャラクターから、映像と供にスッと耳に入るナレーションまでこなす声優さんは素晴らしい!
僕も空手のおかげか腹から響く良い声だと、お褒めをいただく時もあります。ほめ言葉は真正面から全て受け取りエネルギーに変えていく性格なので、表現力を鍛錬し、人の心にスッと入るような…決して威圧的ではなく、清流のようにス~っと染み込むような聴かせる声になるよう努力していきたいと思いました。
さて、現代では声も復元できるそうです。唇から声帯までと鼻腔の高さなどが復元出来れば、その人物の声に近いものがコンピューターで作れるそうです。ミイラをCTスキャンしたり、頭蓋骨や写真から推測したりしてデータを集めて作られた音声をいくつか聞いてみました。アイスマン、聖徳太子、坂本龍馬、織田信長などあったものの、どれもみなドラマの犯人が使うボイスチェンジャーのように機械的にくぐもって聞こえ、自分のその人物に対するイメージとは重なりませんでした。
そのうち技術がもっと進めば、いろいろな肖像画から戦国武将の声がもっと正確に復元できる日がくるにちがいない!それはもう非常に楽しみです。
どうしても伊達政宗にはイケボであって欲しい。
逆に豊臣秀吉には、ギラギラしたおやじの声であってほしい。
徳川家康にはどっしり落ち着いた安定感ある声であってほしい。
武田信玄がコロ助のような声で『軍旗には「疾きこと風の如く、徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し」と書くなり~♪』と言われても、家臣の士気も上がりきらない感じがします。
声かけでも音量や声質の違いで、皆のテンションにも変化が出ます。それを意識しながら、魂を込めて「せいっせいっ」と、気合いを叫びつづけていきたいと思います!
5月号
新宿でよく行列をみかけるピザ屋さんを通りかかったところ、誰も並んでいませんでした。
お腹もすいていたし入店してみて気づいた!ここは『800゜ディグリーズ』というカスタマイズピザ屋さん!
僕はカスタマイズシステムが苦手です。『サブウェイ』でもどのパンにどの具材を入れてどのソースをかけるかを選ぶのがとにかく面倒くさい。『コールドストーンクリーマリー』では流れ作業でわけがわからぬままアイスクリームを選んだ結果、髭のオジサンが独り、アイスをリズミカルに混ぜる若い店員さん二人に微笑みかけられながら歌をプレゼントされるという辱めにあいました。
スタバにはよく行きますが頼むのはアイスコーヒーのみ。
隠し持った謙虚さが出てしまい、「僕みたいな味の素人がプロの仕事にとやかく口を出すなんて申し訳ないっす」という思いと、単純に「男は黙って出されたものを食べるべし」という家庭教育により、もともと食に対して強いこだわりもない自分がわかったように注文する姿を想像すると、非常にこそばゆい感じがしてしまうのです。
そんな僕がカスタマイズシステムのピザ屋に入ってしまいました。よし、郷に入っては郷に従え!入ってしまったからには、まずは人々の動向観察から…ということで、エリアマネージャーを装い、注文の様子に聞き耳を立てていました。
どうやらまず最初にベースの生地と味を選んでいるらしい。
そこから少し進んでショーケース内の膨大な種類からトッピングを選び、ピザにのせてもらっている。
トッピングにより料金が加算され、さらにサイドメニューなどを頼んだりして、レジへ。
レジでお金を払うと番号を渡され、自分のカスタマイズピザは大きな石窯へ。出来上がり次第番号を呼ばれる仕組み。
流れは読み切った!ということでチャレンジです。
エリアマネージャーを装った僕が突然注文に踏み切りましたが、スタッフは驚くこともなく笑顔で迎えてくれました。エリアマネージャーではなく、注文迷子のオジサンだということがバレていたらしい…「システムご理解いただけましたか?」と言われている気がしている時点で完全に雰囲気にのまれている(-_-;)
「マルゲリータ」とベースを注文してトッピングコーナーに行きましたが、トッピングが山ほどある(;゚Д゚)
マイケルジャクソンばりに「ソコカラ、ソコマデ、ゼンブ」と言いたいところですが、そうもいかず。そのうえ僕はレタスもキャベツも白菜も、刻まれてしまったらわからないレベル、ましてやバジルやルッコラと言われてもピンとこない。もう面倒なので、ここは男らしくシンプルに!!ということで、ベースのみ、シンプルなマルゲリータをいただきました(・へ・)キリ
この注文は負けではない、本場ナポリでピッツァといえば、赤白緑のイタリア国旗を表現したマルゲリータと決まっている!そういえば先日イタリア料理店で、可愛らしい幼稚園生くらいの金髪の男の子のために父親が「パスタをオリーブオイルで和えて粉チーズとブラックペッパーだけかけて欲しい」と店にお願いしていて、「なんだかわからないが、お洒落だっ」と周りから声があがっていたではないか、まずデビューはシンプルなベースからだと言い聞かせて焼き上がりを待ちました。
せっかくのカスタマイズシステムでカスタマイズしないまま、石窯で焼きあげた薄い生地のシンプルピッツァですが、これが非常に美味しかった!いつも行列していることに納得しました。
次回は予習してから、綺麗にカスタマイズを決めてやろう。大人になっても成長をとめない人間であれ!
最後に、BSで放送された「全ガンダム大投票」にて、僕の好きな「ランバラル」がキャラクターランキング10位にランクインしましたっ!めでたいっ!
お祝いに次回はピザ屋で
「おやじ、まずはうまい水をくれっ」
から始めたいと思います。
では今月も熱く稽古に励んでいきましょう。「僕には帰れる道場があるんだ。こんなに嬉しいことはない!」
4月号
「お雛様は関西と関東でちがうんですね!関西は男の人が右で、関東は男の人が左です」
先月、台湾からの留学生に言われ、初めてそうと知りました。
更にひな飾り五段目におじさんが三人いるのですが、彼等の持ち物も関西はちりとり、箒をもっていて、関東は沓台や傘をもっていると教えてくれました。
調べてみると確かに関西はお内裏様が向かって右、関東では向かって左、つまり男女の並びとしては関西は男が左に立ち関東では男が右に立っていました。おじさんの持ち物についても関西は宮中、関東は大名行列の持ち物になっているらしい。
実家のひな飾りを思い出してみると、お内裏様とお雛様の並びは関東風でしたが、確かおじさん三人はちりとりと箒だったような……関西のお雛様だけれど関東の飾り付けだったということですね。
日本語学校では日本文化も教えるようで、日本人の僕より日本の行事に詳しいくらいです。
40歳を越えてから、大人になりながら、日本の習慣について何も知らない自分を恥ずかしく思うことが増えてきました。
例えば「お彼岸」……普段まったく意識せずにいますが、かなり多く「お彼岸なのでお墓に~」と聞くので常識なのだと思いながら、はっきりした日にちや由来を知りません。
例えば「熨斗」……掛けるべきか掛けないものなのか、内側に掛けるのか外側から掛けるのか、自分の名前は入れた方がいいのか入れない方が仰々しくなくて良いのか、用途によって違うので正解がわからない。お店側に聞いて「そうですね~どうなんですかね~」と言われてしまったらもうアウトです。
あとはちょっとしたものの言い方。
「お手数おかけします」をずっと「オテスウおかけします」と言ってきましたが、「オテカズおかけします」と言う人もいて、どちらが正しいのかと悩みました(どちらも正しいそうです)
日本の習慣というカテゴリーからは外れますが、以前イタリアンレストランなどでパン皿がないとき、テーブルに直接置くのか、食事の皿の端においていて皿を下げられたら食べかけのパンが可哀想だし、テーブルに直接置くのだときいた事があるけれど自信がないし、もしも僕が正しいマナーだったとしても一緒に行った友人が食事の皿の端にパンを置いた場合、テーブルにパンを置いた僕をみて「うわっ…テーブルにじかに置いちゃってるよ…」と密かに思われても腹立たしい。食事など楽しく食べたらそれで良い!とは思ってますが、こういったマナーも知らないよりは知っておきたい。
歳を重ねるほど、「えッ(;゚Д゚) 分からない(;゚Д゚)」が似合わなくなります。
疑問をもった毎に調べて、知的でマッチョな爺さんになっていこう!
最終型になったあたりから、ボケて忘れ始める可能性も高いが…
そろそろ、留学生から「端午の節句」について聞かれても大丈夫なように、
「鎧兜は武将の身を守るということから「子供の身体を守る」という願いを込めて飾る。」
「鯉が滝を遡り竜になったという中国の故事から、立身出世を願い鯉のぼりを飾る」
「関東では主に柏餅関西ではちまきを食べる」などうんちくを溜めて準備をしています!
さあ、忘れない内に聞いて下さい!
2020年には外国人に文化的質問をされても恥ずかしくないよう、日本文化を学びと翻訳アプリを使いこなしたいと思います。
平成30年4月号
メダル数が過去最多となった平昌オリンピックが終わってしまいました。やはりスポーツはいい!メダルが有る無しに関わらず、皆素晴らしい、そして美しい!選手の皆様、感動をありがとうございました!
さて、今回僕は、フィギアスケート銀メダリストの宇野昌磨選手に関する報道に釘付けでした。天然なキャラクターでメディアにかなり取り上げられていましたが、世界中のマスコミを前にウトウトと寝かけてしまうマイペースさと、それでいてあのキュートな外見。スホランが後ろ向きでも、ピンバッチが逆さまでもいい。日本選手団の赤いジャケットがブカブカなのも可愛らしい。
しかしいざ演技となれば、羽生選手が「ワンコみたいだ」という愛らしさから一転、男の色気を感じさせる(と周りの女性陣はいう)あの表情。
しかも他の選手が他人の演技を見ずに音楽を聞いて集中力を高める中、「演技まで暇なんですよね」と語り、あのメダルのかかる最終滑走で他の選手の演技を直前まで全てを観て、点数を計算して「パーフェクトだったら一位になれる」と演技に臨む。一発目のジャンプでコケて、「早すぎだろ(笑)」と笑う。そして「もう自分の出来る事やろう~」と失敗は引きずらず素晴らしい演技で銀メダル……メンタルが半端なく強い!そういえば団体戦の時も「僕は緊張すると体が動きすぎるので、それを抑えるのが大変だった」ということを語っていました。自分が緊張していることをわかった上で、対処法を考えながら乗り切る冷静さ。自分を自分で客観視できる素晴らしさは是非とも見習いたいです。
尾木直樹氏によればこれを「究極の自己肯定力」というらしい。
「自己肯定力」は「自分は大切な存在だ」と自分で感じていられる事。人生を楽しく生きる土台です。自分がまず自分を好きでいること、自分を信じられること、これが根底にないと生きるのに常に苦しくなるのは理解できます。
今回宇野選手を通して「自己肯定力」が人生においていかに大切な物かを考えさせられました。
「自己肯定力」は、遺伝と育てられ方で決まるといいます。生後すぐに母親から無条件に愛情を注がれたかどうかが特に重要とのことでした。
「自己肯定力」が低いと、誉められても嫌味なのではないかと勘ぐったり、ちょっとした注意でも自分はダメな人間だと感じたりするようになってしまう。これでは生きていくのに息苦しいはずです。その結果「どうせ何をやっても駄目だ」と全てをあきらめたり、失敗を過度に恐れ全てに興味がないふりをして最初から挑戦すらしなかったり、逆に成功していても自慢話ばかりしたり他人を批判したりして自分の凄さを証明したがったり、過度に他人を気にして自分の意見は言わず気遣い疲れしたり…と、これでは毎日が辛くなります。
逆に「自己肯定力」が高いと、ほめ言葉は素直に受け取り、前向きで、自分を信じて頑張る事ができる。自分の思いをしっかり表現するので、周りからのアドバイスも受けやすく、その結果どんどん成長していく。
調べるほど良いことづくめです!
自分は出来ると信じていれば、努力もできる。努力すればするほど上達し自信ができてくる。自分を肯定しているので他人と比べて優劣をつける必要もなく、自分だけに集中してプレーできる。自分の人生をしっかり自分が握っている。これはまさに宇野選手!
ただの「自己肯定力」ではなく「究極の自己肯定力」を手に入れたら、どの分野でも成功出来る気がします。
では「自己肯定力」はどうやって育まれるのか、いろいろ本を読んでみましたが、結論として小さい頃からのスポーツは非常に有効だと思いました!
「達成感を作る」
「チャレンジする機会をつくる」
「上手くいかなくてもチャレンジを認めてあげる」
「自分で選択する機会を増やす」等々
これらは、スポーツの中で山ほどある場面で育む事が出来ることばかりではないですか!
さらに「過保護に育てすぎ危険なことにチャレンジさせないことは「自己肯定力」を無くす一因になる」とのこと!
これは空手をやるしかないでしょう(笑)
子供の世界は完全に弱肉強食。特に男の子は体が強いという自信は大切です。
空手で「自己肯定力」をグングン高めていこうではないですかっ!
まだ僕がオリンピックの感動を忘れられない中、3月21日からミラノで世界選手権があります。宇野選手はじめフィギアのオリンピック選手は続々参加。もう次に進んでいます。ちなみに2/24にはすでにレジェンド葛西選手も伊藤有希選手もすでに国内試合を終えて表彰台にのっています。小平奈緒選手も3/3、4中国で試合です。
ちょっと温泉でしばらくのんびり休もう!などとはならないのですね。友達と連日お祝いの飲み会にもならないのですね。
僕も見習ってもっと頑張ろうっ!!と素直に思えた自分の「自己肯定力」を誉めながら、今月も稽古に指導に気合いを入れて臨みます。
平成30年2月号
最近は歴史好きも増え、甲冑に魅せられる人も多いはず。
僕もその一人です。城巡りの際に博物館に行ったり、街の刀剣屋さんなどで甲冑の細部まで眺めては、甲冑を着るイメージを膨らませて幸せに浸っています。いつの日か絶対に甲冑を着て外を歩きたい!
僕の大好きな甲冑に徳川家康公の甲冑があります。甲冑には名称がありまして、これは「伊予札黒糸威胴丸具足」(いよざねくろいとおどしどうまるぐそく)と言います。
徳川家康公が関ヶ原合戦時に直用していた事でも有名な歯朶具足です。
何のことだか一瞬わかりづらいのですが、区切ってみるとわかりやすいです。
「伊予札・黒糸威・胴丸・具足」(いよざね・くろいとおどし・どうまる・ぐそく)
「伊予札(いよざね)」というのは、甲冑の胴体部分の防御に使われている鉄や革で作られた長方形の小さな板のことです。室町末期によく使われるようになりました。この板を千何百枚、多い物だと三千枚以上も縫い合わせて甲冑を作ったりします。
「黒糸威(くろいとおどし)」とは先ほどの「伊予札(いよざね)」に穴をあけて黒糸で綺麗に縫い合わせて作ってありますよ、ということです。
「胴丸(どうまる)」というのは、甲冑を着るときに右側で結び合わせて装着するタイプですよということです。
「具足(ぐそく)」は字の通り、「具(そな)わり足りる」という意味。室町時代以降に出来た頭、肩、腕、胴体、足まで、全身を守るアイテムが一式備わっている甲冑なんですよ、ということです。
甲冑を見たままに名称がついています。
甲冑も時代と共に、既製品とオーダーメイドの品がありました。オーダーメイドですと今にして家一軒分くらいの金額だったとか…確かに細かい装飾は芸術品です!
将来のために着用のイメージトレーニングも欠かせません。甲冑は鎧と兜だけではありません。かなり付属品がありますので、装着するにも順序があります。
いつか気合い十分に甲冑を着て試合会場に向かいたい方々のために、本で調べた甲冑の着用方法をご説明します。
1、褌をつける
2、下着をつける
3、小袴(こばかま…短めの袴)をはく
4、足袋と草鞋(わらじ)をはく
5、臑当(すねあて…膝からくるぶしまでを守る防具)をつける
6、はい楯(はいだて…大腿部と膝を守る短いエプロンのような防具)をつける
7、ゆがけ(弓を射るための保護手袋)をつける
8、籠手(こて…腕から手の甲までを守る防具)をつける
9、マンチラ(肩周辺を守る防具)をつける
10、胴丸をつける
11、上帯(うわおび…胴丸の上からかたく締める帯)を結ぶ
12、袖(肩廻りから腕、上体を守る防具)をつける
13、刀をさす
14、頭に鉢巻をまいてから面頬(めんぼう…顔面を守る防具)をつける
15、兜をかぶる
16、指物(合戦の時個人や部隊を識別する旗)を背中にさす
17、槍をもつ
以上の手順で全て完成です!
甲冑を着て歩くその日までに、この17手順を追ってイメージトレーニングに励みながら、戦国の世を生き抜いた武将達の強さを身に付けたいと思います。
平成30年1月号
あけましておめでとうございます。
今年も一年よろしくお願いします。
昨年はいろいろと悩み考え、大きな決断を下した年でした。しかしながら皆様のあたたかいご支援を賜りました。今まで以上に道場の中での絆が強まった気がしています。本当に感謝しています。ありがとうございました。
世界情勢をみても、日本を取り巻く環境はなかなか穏やかとはいえない時代です。他国を見ると正論かどうかは置いておくとしても、きちんと自国の意見を堂々と言い切る強さはたまにうらやましくもあります。
ゆとり教育の後遺症もあってか、子供のために親が就職説明会に足を運んだりすることもある日本の子供達。一方諸外国の子供達は激しい競争社会を泳いで、その勢いのまま社会に出ていくのです。勝敗は明らか。
社会で自立して生きていくためには、道徳心も競争心も我慢強さも大切だと思います。これらは日常生活でコツコツと得ていかない限り、自分のものにらならないと思っています。スポーツは身体を鍛えるだけでなく、人生の土台として絶対に必要なこれらの精神面を作ることができると信じています。さらにスポーツの中で、もし自分が幼い頃から大好きで続けてきた空手を選んでもらえたら、そして子供達の人生に少しでもプラスになれば、非常に嬉しく思います。
僕自身も日々反省することも凹むことも多い。それでも必ず何か目標を掲げてはそれをクリアするために努力をする作業を続けてはいます。どんなに小さな歩幅でも、前に進んだという充実感を得られる一年を送っていきたいと思います。
新しい年の始まりに真面目に語ってしまいました。
今年は平成30年、「石の上にも三年」といいますし、「三三九度」「三種の神器」など、三は縁起の良い数字です!良い意味で使われることが多い!まあ「二度あることは三度ある」…と言われてしまったらそれはそうなのですが。しかしアントニオ猪木の「1、2、3、ダア~っ」が広く日本に浸透しているように、3には何となく「さあやるぞっっ!」という飛躍のイメージがあるのは僕だけでしょうか…。
今年は平成最後の年になるでしょう。
平成30年、皆様にとっても僕にとっても飛躍の一年でありますように!