4月がはじまりました。

入学、進級、就職など、新しい世界に足を踏み入れる人が一番多い季節です。
小学1年生も、新社会人も、みんな空手でいえば「白帯」さんです。白帯は、「何もできない人」ではなく、「これから何色にもなれる帯」です。
空手でも、最初はうまく蹴れなくてもいい。大きな声が出なくてもいい。負けて悔しくて泣いてもいい。道着の帯がうまく結べなくて、親子でプチバトルになっても大丈夫です。
投げ出さずに続けてみること。
大切なのは、たったそれだけです。
少しだけ前より泣かなくなった。
前より大きな声が出せるようになった。
前より早く支度が出来るようになった。
前より「ありがとうございました」が言えるようになった。

こういう「少しだけ前より〇〇できるようになった」という小さな積み重ねを、何年も続けていくことで、自信や粘り強さがついてくるのだと思います。
小さすぎて見えないくらいの一歩でも、その一歩をコツコツ歩き続けた人は、何もしなかった人と、5年、10年経ったときに、気がついたらとても大きな差になっています。
でもその差は、特別な才能の差ではなく、すごい技術の差でもなく、「やめなかった差」だったりします。
空手に限らず、そういった経験の場を、子供のうちから与えてもらえるというのは、とても幸せな環境だなあと思います。
新しい場所で、新しい人間関係の中で、思い通りいかないこともあると思います。
思ったより自分ができなくて、落ち込む日もあると思います。
でも、これは大人になったらなくなるかというと・・・・・なくなりません。
何十年生きていても、僕自身反省して頭をかかえる日もありますし、「あまりの自分のポンコツっぷりに、もうしばらく引きこもりたい」みたいな日もあります。

だからこそ、そういう時に自分を立て直せる「心の強さ」を、子供のうちに少しずつ育てておくことは、とても大切なことだと思います。あとは「ま、そんなこともあるか!」と流せる強さ。それも大切です。
最初から強い人はいません。
最初からできる人もいません。
毎週道場に来て、「押忍」と言って、少しずつ帯の色が変わっていくうちに、人も少しずつ強く、たくましくなっていきます。
春は、「始める季節」です。
そして始めた人だけが、冬に振り返ったとき、「ああ、今年は頑張ったな」と思えるのだと思います。
今年も、そんな一年にしていきましょう。
岩田道場は、今年も子供たちの「小さな一歩」を全力で応援していきます。



